LIXIL、ハイドアシリーズ「Raffis(ラフィス)」をモデルチェンジ
事業部合併でリビングの空間提案を強化
ハイドアシリーズ「Raffis」をモデルチェンジし、9月から全国で発売する。同社は4月に事業部を統一しており、リビング空間一体での商品開発を進めていく。
住まいの空間に、開放感が求められるようになってきている。同社によると、広さや開放感を出すために天井高の高い住宅が増え、それに伴いハイドアが人気を集めているそうだ。
こうした背景を踏まえ、ハイドアシリーズ「Raffis」のモデルチェンジを5年ぶりに行った。一般的な3方枠納まりのほか縦枠のみで空間のつながりを高める2方枠納まりをラインアップしており、6㎜に抑えたドア枠など、シンプルでノイズレスなデザインが人気のシリーズだ。モデルチェンジでは、さらにシンプルさを追求し、ニーズに応えた商品を拡充した。
まず、ハイドアのニーズに応え、ライン枠のドア・引戸について特注でH27サイズの対応を可能とした。規格サイズのH24サイズに加え、H17サイズ、H25サイズ、H27サイズの4サイズで展開する。また、マグネットラッチを標準で搭載することで、ドアを開けた際にラッチ受け部品が正面から見えないようにした。そのほか端部ピースの形状の見直しや、ライン枠にブラックを追加、ドアカラーは近年インテリアカラーとして選ばれることの多いトープの追加、木目色のリニューアルを行った。
さらに、光を取り込めるガラスのハイドアを追加。アルミのフレームは見付け15㎜とスリムで、ハンドルは、フレームと並行に揃え異なる種類のドアが並んでも同じデザインになるようにした。
インテリア建材とキッチン・洗面を統合
リビング事業部として空間提案を強化
同シリーズを発売するリビング事業部は、もともとあったインテリア建材とキッチン・洗面の事業部が合併し、23年4月に発足した。リビング空間をかたちづくる商品を一つの事業部で扱うことで、空間全体で統一感のある商品の開発ができるとともに、販売までの流れを効率化する。
同社は、4月に「LDKデザインシミュレーター」を導入し、キッチン・インテリア建材・タイル建材といったLDKに関わる商品を一括でシミュレーションできるサービスを開始している。また、インテリアコーディネーターなどとコラボレーションし、暮らし方を提案する情報誌「Living Deli」を発行するなど、リビングの空間提案を強化している。
リビング事業部の江頭浩久 常務役員・事業部長は、「インテリア建材とキッチンを一緒に検討、購入できるようになり、ユーザーも今まで以上に買い求めやすくなるのでは」とし、「Raffis」のシリーズ全体での売上を2年後に120%にすることを目標に掲げた。
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