(一社)日本住宅リフォーム産業協会、ビジョン実現に向けロードマップ・ガイドラインを作成
新たな時代に即した姿を目指し組織改革にも取り組む
2023年度の事業方針として「ジェルコビジョン2030」の実現に向け、ロードマップ、ガイドラインの作成に取り組む。次世代型ビジネスモデルの構築など先を見据えた取り組みに力を入れる。
(一社)日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)が2023年度の事業方針をまとめた。
ジェルコは「ジェルコビジョン2030」を掲げ、「質の高いリフォームで人生100年時代における生活者へ安心と豊かさを提供できる事業者を目指す」ことを2030年の目標にしている。23年度は、その実現に向けてジェルコが描くリフォームの姿を明確にし、ロードマップ、ガイドラインを作成する。同時に、事務局の強化、組織改革にも取り組み、新たな時代に即したジェルコ改革案を示す。
また、社会課題を解決するような次世代型ビジネスモデルの構築、事業化を推進する。一方で、明日の仕事のヒントを導き出すことも重要と考え、「“明日の米”と“未来の種”の両方のメリハリのある活動を進める」とした(盛静男会長)。その繰り返しを続けることで30年に質の高いリフォームを実現できる事業者になっていること、さらに次の10年の目標を定めるという会員のシナリオを描いた。
大きなテーマの一つが、住宅リフォームエキスパートの受講数の拡大。受講要件を10年から5年に緩和したこともあり、今期、倍増を狙う。
「エキスパートは、日頃リフォーム提案を行っているインテリアコーディネーターも資格要件を満たしているので、会員の女性スタッフの方にも是非、受講していただきたい」(盛会長)と、受講者のすそ野を広げたい考えだ。
委員会の活動としては、事業開発委員会は、社会課題を解決する次世代型ビジネスモデルの開発、構築、事業化に取り組む。「ひと部屋断熱リフォーム」の開発、事業化が進むなか、小規模事業者が望むビジネスモデルの開発、構築、事業化を進める。各委員会、特に性能アカデミー委員会と連携してビジネスモデルの事業化を目指す。
性能アカデミー委員会は、3年目となる「つながリノベ」の再構築、先の次世代型ビジネスモデルの開発を進める。また、SDGsに関する活動の数値化を目指す考えだ。
体制整備委員会は、会員増強、ジェルこまち活動、事業者団体登録制度の普及推進などに取り組む。「何と言ってもここは交流ができる場、一緒に勉強ができる場」(盛会長)と、その活性化を図る。
広報渉外委員会はジェルコの活動を伝える場として、活動の効果的なリリース、特にSNSの活用に力を入れる考え。リフォームコンテストのさらなる発展やホームページなどからの会員増強も進める。
また、「さまざまな良い活動を行っているが、なかなか会員に伝わっていない。会員の社員まで届くような努力が必要だと思っている」(盛会長)と、活動を広げる考えだ。
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