住まいの幸福度

デジタル田園都市国家構想の基本的な考え方に「地方における仕事や暮らしの向上に資する新たなサービスの創出、持続可能性の向上、Well-beingの増大等を通じて～「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会を目指す」という一文がある。裏を返せば、構想の目指す目的の一つは、地域のWell-beingの増大にあるといってもいい。

近年、このWell-beingがクローズアップされている。時にSDGsの文脈で、働き方改革の文脈で、また、企業経営の文脈で用いられる。世界保健機構はその憲章において「健康」を肉体的、精神的、社会的に満たされた状態（Well-being）としているが、使われる場面によって少しずつその定義は異なるようだ。幸福学を研究する慶應義塾大学の前野隆司教授による地域生活のWell-being指標では、生活の利便性、自然の体感、地域との相性などさまざまな因子を設定するが、その因子の一つが「居住空間の快適さ」だ。

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