省エネ未評価技術の評価の円滑化へ
性能評価の機会を拡大、大臣認定プロセス簡素化も
国土交通省は、建築物エネルギー消費性能基準等小委員会を開催し、現在評価されていない省エネ技術(以下、未評価技術)に関する評価の見直し方針を示した。
現在、通常の建築物の省エネ性能の評価ルート、WEBプログラムを用いた評価では、ある程度一般化された省エネ技術について、順次、必要な検証作業などを行った上で評価方法として整備しているが、未評価技術への即時対応が困難な状況となっている。未評価技術を評価することを前提とした「大臣認定制度」も仕組みとしては存在するが、性能評価に当たり、評価技術ごとの評価手順(業務方法書)の策定が必要になるなど、大臣認定公布に至るまでのプロセスが多い。また、現行の適合基準(BEI1.0)は一般的な省エネ技術を採用すれば達成可能な水準であるため、わざわざ未評価技術を評価して大臣認定を取得したいというニーズはなく、現時点で実績はない。こうした課題を踏まえて、同小委員会は、未評価技術に関する評価の見直し方針案を示した。「大臣認定制度」などについて、①認定プロセスの改善、②評価の想定条件の整理、③性能評価の機会拡大という3つの運用改善を行い、未評価技術の評価の円滑化を図る。
まずは、関係各方面からニーズのある非住宅建築物のZEB化の取組みに資する未評価技術について、「CO2濃度による外気量制御」、「ハイブリッド給湯システム」、「地熱利用の高度化」など、(公社)空気調和・衛生工学会が公表しているWEBプログラムにおける未評価技術15項目を当面の検討素材として取組みを進める。
また、登録建築物エネルギー消費性能評価機関による「性能評価書」を建築物エネルギー消費性能表示制度の第三者認証(BELS等)に活用可能とし、性能評価の機会拡大を図る。これにより、「大臣認定制度」のニーズ拡大に向けた準備とともに、未評価技術の評価結果の蓄積などを踏まえて、通常の評価方法への反映・整備を推進する。
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
BXカネシン、「EQ GUARDマニュアル」に耐震改修で役立つ情報を追加
2024.04.25
-
ニチハ、モエン透湿防水シートⅢ リニューアル発売
2024.04.25
-
三協立山・三協アルミ社、玄関ドア「ファノーバ2」発売 住まいを守るレジリエンス機能と上質な心地良さを兼ね備えた玄関ドアにモデルチェンジ
2024.04.25
-
サンゲツ、抗ウイルス機能を持つ「ライトフレッシュ壁紙」を発売 TOTOのハイドロテクト技術を活用し、より快適な室内空間へ
2024.04.25
-
サンゲツ、壁紙見本帳「2024-2027 リフォームアップ™」を5/23に発刊
2024.04.25
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
エフ・ディー・シー WEB来場予約を増やすオンラインセミナーを開催
2024.04.23
-
これからの高性能断熱リフォーム 極力壊さないリノベーションとは
2024.04.22
-
トルネックス 全館空調をテーマに、坂本名誉教授と松尾氏のトークセッションを開催
2024.04.16