2022.12.6

東急/アールシーコア “自分らしい暮らし”の分譲プロジェクト

横浜市郊外で新しいライフスタイルの提案へ

東急の分譲プロジェクト「MINANOVA VILLAGE(ミナノバ・ビレッジ)」のモデルハウスがグランドオープンした。同プロジェクトにはアールシーコアも参画しており、郊外における新しいライフスタイルを提案する。

ミナノバ・ビレッジの街並み

ライフスタイルが変容し、テレワークが一般に普及したなかで、多様な暮らし方ができる住宅のニーズが高まっている。国土交通省の「令和3年度テレワーク人口実態調査」によれば、首都圏の雇用型就業者におけるテレワーカーの割合は42.3%で、このうち89.4%が今後もテレワークを継続する意向があると回答。その理由としては「新型コロナウイルス感染症対策として」が48.5%を占める。また、新型コロナウイルス感染収束後の継続意向も84.0%と高く、今後もテレワークを前提とした住宅が求められることは必至だ。

こうした中、東急では他企業、行政などと連携して取り組み、生活者の視点に立った自由で豊かな暮らしの実現を目指すまちづくりとして「nexus(ネクサス)構想」を2022年1月に始動。その第2弾として横浜市青葉区大場町エリアの分譲プロジェクト「ミナノバ・ビレッジ」の開発を進めており、この11月にモデルハウスをグランドオープンした。

ミナノバ・ビレッジのコンセプトは「自由に手をかけて自分らしい暮らしを手に入れる、人生を愉しむ家」。30~40代の子育て世帯をメインターゲットに据えており、郊外を起点とした新しいライフスタイルを提案する。

間取り変更可能な分譲戸建を19棟分譲
ログハウス含む「BESSの家」も6棟

ミナノバ・ビレッジでは、総敷地面積約5900㎡に戸建分譲25棟、宅地分譲11区画の36区画と共有地1区画を用意した。戸建分譲25棟は東急が売主となる建売住宅だ。

戸建分譲25棟のうち19棟には断熱等性能等級5の省エネ性能を備えた東急の戸建ブランド「ノイエ」シリーズによる「ノイエあざみ野コートヴィラ」を分譲する。

ノイエあざみ野コートヴィラは、多様な暮らし方ニーズに対応できるように、様々な形態に間取り変更可能な住宅とした。ライフステージの変化に合わせて間取りを自由に変更できるようにセカンドリビング、ロフト、フリースペースといった余白を残した設計にしており、居住者自らが住居の設計をカスタマイズできるようにした。さらに、ノイエうち5棟は「創エネの住宅」として3.2kWの太陽光パネル(棟によって搭載量が異なるため平均値で表示)と9.8kWの蓄電池を標準装備する。これにより、停電時でも1日程度であれば電力供給を可能にしている。

一方、残りの6棟はアールシーコアがログハウス2棟を含む「BESSの家」を建設。BESSの家は「『住む』より『楽しむ』」をコンセプトに掲げており、同社BESS事業本部ブランディング本部MT企画の松島綾子主任は「ミナノバ・ビレッジのコンセプトがBESSのコンセプトに合致したことから今回の連携を決めた。ログハウスの非日常感を自宅でも感じてほしい」と話す。

11月から販売開始、既に500件近い資料請求があり、想定よりも2~3割ほど反響が多いという。9月中旬に行った事前見学会にも100組ほどが来場した。戸建分譲の販売価格は8000万円前後としており、今後は2024年3月までに全棟の販売を目指す方針だ。