断熱リノベの取り組みと課題 加速する既存住宅の高断熱化

カーボンニュートラル実現へ 開口部の性能向上を急げ

2030年カーボンハーフ、2050年カーボンニュートラルへの期限が刻々と迫るなか、住宅の高断熱化が急がれる。特に、膨大なストックを抱えるも、事業者に施工経験がない、コストがかかるなどの理由から既存住宅の高断熱化は大きな課題となっている。

〈AGW設立 政府支援の獲得を目指す〉

住宅の省エネ性の向上が急ピッチで進められている。省エネ基準への適合義務化、ZEHレベルへの誘導を図るための制度の改正などが矢継ぎ早に打ち出され、住宅市場は大きく変わりつつある。

こうしたなかで大きな課題となっているのがストック住宅だ。国土交通省によると、全住宅ストックのうち現行の省エネ基準を満たしている住宅は、2021年時点で、わずか13%で約9割の住宅が省エネ基準さえも満たしていない。新築の基準を上げることと合わせて、既存住宅の高断熱化が重要となっている。

AGWの松本浩志会長(左)と、長倉史晴事務局長。“開口部を変えると、未来が変わる”との想いで設立した


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