森林資源を富に変えるグランドデザイン

国内の森林資源はかつてないほど充実してきている。これを生かすも殺すも、これからの取り組みにかかっている(画像はイメージ)

利用適齢期を迎えた国産材を積極的に活用していこうとする機運が高まっている。戸建住宅から中大規模建築まで国産材を活用する事例は増えているが、外材が主流だった時代が長く続き、一筋縄ではいかない難しさがあることも事実だ。

こうした中で、森林資源を富に変え続けるためのグランドデザインを示した本『森林列島再生論』(日経BP、2200円(税込))が発刊された。これまでにも、「利用期を迎えた国産材を有効活用しよう」ということを促す議論や本はたくさんあった。しかし、国産材の利用促進の主な理由は、「放置すれば森林の荒廃につながるから」、また、「再造林を促し、森林資源の循環利用のために山側に利益を還元しよう」といったもので、センチメンタリズムに流れる面があることが否めなかった。


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