2022.8.9

ライフデザイン・カバヤ 21年の売上高は325億円、15年比で倍増

事業の多角化進め安定成長目指す

「働くことの楽しさを実感することを目的として、“社員満足度世界一の木造建設会社”になることを目指している」と話す窪田社長

岡山に本社を置くハウスビルダー、ライフデザイン・カバヤは、2015年に窪田健太郎氏が社長に就任、新築住宅の既存事業に加えて成長事業、新規事業と事業の多角化を進め急成長を遂げる。2015年に148億円だった売上高は、2021年に325億円と2倍以上に伸長。さらに、新中期経営計画では2030年に売上高500億円を目指す。JGBA日本優良ビルダー普及協会が開催したライフデザイン・カバヤ 視察ツアーにおいて、窪田社長がこれまでの成長の軌跡、今後の展開について解説した。

新中長期経営計画を策定
30年に500億円

ライフデザイン・カバヤは、2015年に中長期経営計画を策定し、2015年の売上高148億円から、2025年に売上高300億円へと売上高を2倍超にする目標を掲げた。新築住宅事業を「既存事業」と位置づけ軸足を置きつつも、土地や分譲住宅を扱う不動産事業、リフォーム事業、エクステリア事業という3つの事業を「成長事業」、さらに、木造ゼネコンとして非住宅の設計、施工、管理を行う特建事業、CLTの普及を目指し全国で展開するFC事業、東南アジアへの木造住宅の普及を目指す海外事業という3つの事業を「新規事業」として事業の多角化を進めた。その結果、2021年の売上は325億円となり、旧中長期経営計画の目標を前倒しで達成した。新たに策定した中長期経営計画では、2030年に売上高500億円達成を目指す目標を掲げる。

図1 売上高・受注棟数 推移

窪田社長は、「人口が減少していく中で、従来通り住宅事業を続けていいのか、悩まれている経営者の方は多いと思う。しかし、地域のスーパーを見ると、新興のスーパーが台頭して新陳代謝が起こっている。住宅業界も同じように、着工数は落ちても、工夫をして特徴を持たせた事業を展開する住宅会社は、どの地域でも伸びていくはず」と話す。

〝底引き網作戦〟で全顧客層に対応
利益率高い分譲住宅にも注力

新築事業については、「〝底引き網作戦〟ですべての顧客層のニーズに応えている」(窪田社長)。2×6工法の「GRANZ(グランヅ)」、木質パネル工法の「エス・バイ・エル・カバヤ」、2×4工法の「KABAYA2×4」、軸組工法の「カバヤホーム」の4つのブランドを持ち、注文住宅事業を展開。坪単価40万円~60万円の層をカバーする。また、2020年3月から、企画住宅「KABACO(カバコ)」をウェブ専用商品として販売を開始。若年層、ローコスト層にもアプローチする。さらに、2020年8月からハイエンド層向けにCLT戸建住宅を発売する。


この記事は会員限定記事です。
無料会員になると続きをお読みいただけます。

アカウントをお持ちの方

ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。