【新しい住宅建築方式 1】アンドパッド [ANDPAD HOUSE]
未来を開く切り札となるか? 新しい住宅建築方式
BIM活用で建築プロセスをデジタル化
設計段階で課題を察知し対応、工程前倒しも
アンドパッドは、自らが施主となり、クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」と、
BIMを活用しながら建物を建築していく「ANDPAD HOUSE」プロジェクトに取り組んだ。
知見を集め、BIM活用の環境整備、デジタル人材の育成を進めていきたい考えだ。
アンドパッドは、建築プロセスのデジタル化に関してすべてチャレンジする目的で「ANDPAD HOUSE」プロジェクトを立ち上げ、2021年1月、基本計画をスタートした。建設地は神奈川県湯河原町。面積約140㎡の敷地に建築面積約82㎡、延べ床面積約154㎡の2階建の戸建住宅を建設。2022年2月に竣工した。このプロジェクトで、大きなテーマの一つとして設定したのが、BIMの活用だ。BIMとは、コンピューター上に作成した3次元のモデルのなかに、材料・部材の仕様・性能、さらに仕上げ、コスト、プロジェクト管理などの属性データを追加した統合データベース。建物のライフサイクル全体に及ぶあらゆる工程で、建物の様々な情報を有効活用できる。
執行役員 ANDPAD ZERO ディレクターの今井亮介氏は、「『BIMを活用して業務プロセスを変革したい』といった相談を多方面から受けているが、まだ手探りの段階で歯がゆさを感じていた。そこで先行投資として立ち上げたのが、アンドパッド自ら施主となり最先端の取り組みを詰め込み、実際に家を建てる今回のプロジェクト。その知見を生かし、BIMの活用を含め、建築のデジタル化・DX化を顧客に提案しやすくなる。また、デジタル人材の育成にもつながる」と話す。
設計段階から施工者が参加
設計と施工の連動にも挑戦
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