移住者はどこへ?
コロナ禍を経て、都心を離れ、郊外に移住する人の流れが鮮明になってきている。総務省が公表した住民基本台帳人口移動報告によると、2021年の東京都の転入超過は、前年に比べて2万5692人減り5433人となり、外国人も対象に含める集計方法になった14年の調査開始以降最少となった。また、東京都23区では2021年、現在の集計方法となった2014年以降初めての転出超過(1万4828人)となった。
一方で、東京近隣の埼玉県、千葉県及び神奈川県では転入超過の人数は前年より拡大した。問題は都心を離れる人たちは、東京郊外のどこへ移住しているのかということだ。東京近隣の3県別に2021年の転入超過数の多い市町村を見ると、埼玉県のさいたま市が1万527人、川口市が1964人、上尾市が1936人、千葉県の千葉市が5920人、流山市が3889人、柏市が3722人、神奈川県の横浜市が1万123人、藤沢市が4554人、相模原市が3837人となっている。
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