【2021年重大ニュース 新時代のターニングポイント】コロナ感染拡大が過去最悪に
「おうち時間」をより安全、快適に リフォーム需要が拡大
2021年8月、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は過去最高を更新した。その後、減少傾向は続くが、「おうち時間」が増える中で、より安心で快適な住まいを求めてリフォーム需要が顕著に伸びている。
2021年8月、全国的にコロナの新規感染者数が急速に増加し、20日には新規感染者は2万5999人となり過去最高を更新した。それ以降は減少に転じ、10月1日に緊急事態宣言が解除され、東京や大阪などでも急減が続く。厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は、減少要因として、ワクチン接種率の向上などを挙げる。とはいえ、2021年は、第3波に始まり、第4波、第5波と、9月までほぼ途切れることなく感染拡大の波が続いた。特に東京では、緊急事態宣言、まん延防止重点措置により、10月までに平常といえる日は1カ月ほどしかなかった。「おうち時間」が増加する中で、より安全で快適な住まいへのニーズが高まった。
第1四半期のリフォーム需要は
前期比3割超増加
特に、コロナの影響が顕著に見られるのがリフォーム市場だ。4月〜6月のリフォーム・リニューアル工事において、特に住宅は前年同期比3割以上増加したことが国土交通省の「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」(2021年度第1四半期受注分)で明らかになった。受注高の合計は前年同期比12%増の2兆7583億円、このうち住宅は同35.8%増の9159億円で非常に好調に推移している。受注高が9833億円であった2019年の第2四半期の以来、7四半期ぶりに9000億円台を超える高水準となった。
住宅の受注高を工事種類別にみると、増築工事が同57.6%増の216億円、一部改築工事が同36.6%増の343億円、改装・改修工事が同41.9%増の6662億円、維持・修理工事が同16.6%増の1938億円となった。住宅の工事内容について、用途別、構造別の受注高をみると、「木造」の「一戸建住宅」(4890億円、同39.9%増)、「コンクリート系構造」の「共同住宅」(2996億円、対前年同期比35.9%増)の順に多い。発注者別の受注高は、「個人」(6617億円、同35.3%増)、「管理組合」(1166億円、同46.1%増)の順に多かった。工事目的別の受注件数は、「給水給湯排水衛生器具設備」(49万290件、同29.5%増)、「内装」(36万5919件、17.1%増)の順に多い。
リフォーム受注が増加する要因の一つとして考えられるのが、コロナ禍で「おうち時間」の増加により、より快適で安らげる住まいへのニーズがこれまで以上に高まってきていることだ。
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