コロナ禍のオリ・パラ/世界はもう経済力強化に
コロナ禍のオリ・パラ
賛否両論が渦巻くなかでの「東京オリンピック・パラリンピック2020+1」の開催である。東京圏の主な競技会場は無観客。いかなる場面でも3密規制がかかる。世界平和の祭典、国際交流の名も影が薄い。この原稿を書いているとき英国ロンドンではテニスのウインブルドンの男子シングルス決勝とサッカー欧州選手権(EURO2020)の決勝が行われた。フル観客での熱戦の模様がTV中継されたが、その熱狂ぶりにこれがなおも新型コロナ感染者を毎日3万人以上も出している国のことかと目を疑った日本人は少くなかったはずだ。感染パンデミック懸念の声はもちろんあったが、ワクチン接種拡大を理由に英国ジョンソン首相は新型コロナの終息ではなく、新型コロナとの共存で社会・経済の正常化にカジを切ったのだ。EUからの離脱など国威の衰退が問われている英国にとってジョンソン首相がコロナ対策では世界の主導権を取ろうとの賭けに出た、との見方さえ出る。
一方で世界の耳目はいま日本に集まっている。とくに外国メディアにとっては“無観客オリ・パラ”“ウイルス感染拡大・緊急事態宣言下のオリ・パラ”という格好の実験台を提供してくれているのだから当然である。スポーツ競技だけでなく、日本の社会、経済、果ては政治にまで足を踏みこむことだろう。すでに外国メディアからは記者に対する行動制限や監視体制に不満の声が出ており、そのホコ先きは1年延期した中での日本の感染対策やワクチン接種の遅れにもホコ先きがおよぶかもしれない。日本の専門家や政治家はどう答えていくか。
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