大規模盛土造成地の点検スピードアップを

土石流災害が発生した静岡県熱海市伊豆山周辺の航空写真。2017年(左)と2021年7月6日(右)
(出典:国土交通地理院 電子国土web)

熱海の土石流災害を機に、改めて大規模盛土造成地のリスクがクローズアップされている。今回の熱海の土石流災害を始め、宅地造成地の地盤災害の約9割は、盛土、あるいは盛土と切土の境界で発生している。こうした中で、国は宅地耐震化推進事業を推進しており、3000㎡以上の大規模盛土造成地の事前の対策工事を進め、人的被害、財産被害の防止・軽減、早期復旧、コスト低減を目指す取り組みを進めている。

2019年度に、「第一次スクリーニング」を実施し、古い時代の地形図と現在の地形図を重ね合わせ、大規模盛土造成地の位置を把握し、全国で5万1000カ所超の膨大な数にのぼる大規模盛土造成地マップの作成を完了した。


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