趣味や特技を生かして住みながら働く
茅ヶ崎市で「なりわい暮らし」がコンセプトの賃貸住宅
神奈川県茅ヶ崎市は人口24万2000名。全国の多くの自治体が人口減になるなかで、年々、人口が増えている稀有な市だ。茅ケ崎駅から東京駅まで54分。コロナ以降、都心にも近いということもあり移住希望者も増えている。
ここで新たなまちづくりのプロジェクトが動き出している。神奈川県で不動産事業を手掛ける株式会社 丸山アーバンとブルースタジオが手掛けた、住みながら働くことと、地域コミュニケーションを生み出す「なりわい暮らし」がコンセプトの賃貸住宅「TSUBANA(ツバナ)」だ。名前の由来は茅ケ崎という地名から茅花(つばのな)の植物名からきている。場所は、JR東海道線・JR湘南新宿ライン「茅ヶ崎」駅徒歩7分の幸町。道路より一歩入ったところにある。
企画立案の中心になったブルースタジオの建築家・大島芳彦さんは、「TSUBANAはコロナ以前から企画していました。コロナ以前から郊外には追い風が吹いているという認識をもってプロジェクトを進めていたわけです。それが職住共存のなりわい暮らし。郊外で居住し、都心に移動して働くということではなくて、職住を共存させるようなライフスタイルが郊外に見られるようになっている」と話す。
敷地はL字型になっていて6つの建物がある。L字の中央には築60年の古いアパートをリノベーションしたもの。4つの部屋があったものを1つにし、1階が飲食店、2階がレンタルスペース。入居したのはWATが運営するカフェ「CAFE POE」。幸町からすぐ近い浜見平の団地の複合施設からTSUBANAのコンセプトに共感し移転。新たにオープンしたところだ。
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