銘木フローリング「銘樹Jspec 抗ウイルス加工」を発売 抗ウイルス加工の幅広い展開も視野
永大産業
永大産業は、昨年末にレバーハンドルなどに抗ウイルス加工を施した内装材を売り出した。3月にはフローリングでも同様に抗ウイルス機能のある製品を販売する。同社は自主基準による抗菌加工の建材製品をこれまで数多く投入してきたが、その強みを生かしながら、抗ウイルス加工した建材の提案を本格化させる。
同社は抗菌加工のフローリングを1996年から販売し、現在は全てのフローリングに抗菌加工が施されている。
コロナ禍で家庭内感染が不安視される中、一般消費者の健康や清潔さに対する意識が「これまでにない高まりを見せている」という。こうした背景から、同社は昨年12月、SIAA((一社)抗菌製品技術協議会)登録済みの抗菌・抗ウイルス加工製品を売り出した。販売を始めたのは、室内ドアや収納製品で、人の手が直接触れるレバーハンドルや引き手、ターン鎌錠などに抗ウイルス加工を施したもの。光触媒と異なり、暗所や消灯時でも機能を発揮する。売り出し開始からわずか2カ月程度だが、「市場からの引き合いは非常にいい」と感触を掴む。なお、同社の化粧パーティクルボードも12月の時点で、抗菌、抗ウイルスのSIAA登録を終えている。
「銘樹」シリーズで抗ウイルス加工品を拡充していく
フローリングでは3月に抗菌・抗ウイルス加工を施した製品をラインアップする。第一弾として投入するのは「銘樹Jspec」だ。これは表面化粧材に厳選された高級銘木を使った「銘樹」シリーズのひとつ。もともと住宅ビルダー向け製品として提案してきたが、昨年6月から一般的なカタログ掲載製品として販売を始めた。同社ではさらに抗ウイルス加工のフローリングを拡充する計画で、次の段階では、厳選銘木を2mm厚の挽き板として贅沢に使用した「銘樹ロイヤルセレクション」の抗ウイルス加工製品を視野に入れている。この製品は彫りの深いR溝加工と木目やてりなどの表情を生かすクリアリッチ塗装によって、格調高い空間を創出できるのが特長。同社フローリング製品の中では高級グレードに位置づけられている。
同社は、高品質で機能性に富む木質フローリングの開発を推進している。「銘樹」はそのうちの1つで、主力製品に育てる目的から、これまでラインアップを拡充してきた。2018年には品のある高級感とデザイン性、省施工性から、市場で高い評価を受けている「銘樹ヘリンボーン」を、昨年は表面には厚さ2mmの挽き板を採用し、伝統的な寄木細工をモチーフとした美しい幾何学模様が特長である「銘樹パーケット」を投入した。こうした製品でも今後、抗ウイルスの機能を加える考えだ。
コロナ禍により、ハウスメーカーを中心に建材への抗ウイルスの要望が高まっており「住宅商品の差別化として抗ウイルスにこだわった住宅を提案する事業者もある」という。同社は「銘樹シリーズで、市場の反応を見ながら、他の製品に抗ウイルス加工を展開していく」と話しているが、現状、「室内階段の手摺」を視野に入れているそうだ。また、この抗ウイルス加工を施したフローリングについて「自主基準による抗菌・抗ウイルス加工から順次、SIAA認証に切り替えていく」との考えを示している。
【お問い合わせ】
永大産業
0120-685-110
https://www.eidai.com/
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