時代の要求を巧みに生かし変化を続けるドアやロック等の開口部品

内と外の空間をフレキシブルにつなぐ 開口部品(その2)

ドア(戸)は、住まいを代表する顔である。戸籍や戸主のように使われ、一戸建て住宅、新築住戸という表現で「戸」が使われる。住まいの内と外を仕切る、社会と個々の住まいを分けることに代表して「戸」を使っている。

この住まいの顔であるドア(戸)、住宅に用いられるドアも住宅用サッシと同様に1965年からの統計データがあるので、住宅着工戸数が勢いを増した時代から、そこに使われた工業化ドアの出荷動向と住宅への採用変化を確認でき、かつ近年におけるドアの住宅適用の傾向についても推察できる。日本の住宅は、長く同じ家族が住まい、その家族の生活スタイル、生活ステージにより住まいを改修する傾向にあるので、人生やそれぞれの時代の生活価値がそこに凝縮され興味深いものがある。統計データという数字の裏付けによって住宅や暮らしが大方推察できるのは、先人たちが統計データをきちんと整理してきたおかげであり、こうした分析やまとめでそれを実感する。


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