Houzz Japan、新規客の獲得から顧客コミュニケーションまで一気通貫
住宅事業を効率化 新サービス投入
世界最大級の家づくりとインテリアデザインのプラットフォームを提供するHouzz Japanは新規客の獲得から顧客とのコミュニケーションまでが一気通貫で行えるサービスの提供を始めた。
Houzz(ハウズ)は、世界最大級の家づくりとインテリアデザインのプラットフォーム。部屋の模様替えから、リフォーム、リノベーション、注文住宅など、家づくりに必要なあらゆる情報をウェブサイトやアプリで提供し、世界中の「住む人」と「住まいの専門家」をつないでいる。掲載する事例写真は2100万枚以上。日本を含め15カ国でサービスを展開。現在、250万以上の建築家、インテリアデザイナー、工務店、設計施工・リノベーション会社など専門家が登録するなど住まい手に最高の家づくりの体験を提供する、橋渡し的な役割を担ってきた。
一方で、業務管理不足から顧客満足に影響を与えるケースも。例えば、不動産会社、施主、建築家と現地で打ち合わせをし、引渡し日をいつに設定するかという話が出るが、紙ベースの工程表が手元になく、事務所に行ってから詳細を確認。その後、施主経由で不動産会社、売り主とスケジュールを調整するということがあったという。「多くのトラブルは契約が成立してから生じるため、案件が無事完了し、その体験を振り返って最高だったと思うことが必要」(加藤愛子代表)。また、家づくりを初めてする施主にとっては何を求めて良いのか分からず、思ったことを言えないまま家づくりを進めていくことが多く、専門家と施主間で「満足度」に対するズレが生じてしまうことある。こうした課題解消に向けて投入した新サービスがス「Houzz Pro」だ。
これまでは、無料サービスに加え、住宅業界の専門家向けに特定のエリアで露出を増やし、専任アドバイザーによるブランディング・マーケティングのサポートをする地域特化型マーケティングサービスを提供してきた。そこに新たなサービスでは、工程表や図面などの案件の詳細や顧客とのやり取りを一元管理できるようにした。
新サービスの特徴の1つは、新しくリニューアルされたメッセージング機能を使って専門家は、画像や資料、請求書、仕様変更、スケジュールなどを簡単にリアルタイムで顧客と共有することが可能に。また、顧客ダッシュボードを介して、専門家は案件全体の進捗状況を顧客に簡単に共有できるなど、顧客とのコミュニケーションがより円滑になった。ビデオ会議ツールにより、専門家と顧客が安全かつ、スピーディーに打ち合わせを進めることもできる。見込み顧客管理が簡単にできたり、見積書作成、送付、オンライン上の簡単承諾もできたりする。
新サービスの投入により、住宅業界の専門家、客に最高の家づくりの体験をサポートするという同社の取り組みに拍車がかかりそうだ。
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