2020.7.6

アキュラホーム、モデルハウスをロボットが隅々案内

アフターコロナで新たな接客の仕方

ロボットがモデルハウスを隅々ご案内——。アキュラホームは一部住宅展示場に、営業担当者が遠隔でロボットを操作しながら、非対面で接客する取り組みを始めた。

リビングを案内する自走式ロボット

さいたま新都心コクーンシティ住宅展示場(さいたま市)に設置したモデルハウスに入ると、自走式案内ロボット「ゴーカンナくん」が玄関で出迎える。ロボットの顔に当たる部分には22㎝×17.5㎝の液晶画面があり、対応する営業担当者の顔が写る。「こんにちは、モデルハウスへの来場は初めてですか」(営業担当者)、「こんにちは、はじめてです」(客)と対面と同じような、やりとりから接客が始まる。

取材したこの日は、モデルハウスにいる営業担当者が接客対応していたが、「支店やテレワーク中の営業担当者など、遠隔地にいても対応できる」(広報)という。

営業担当者が「リビングを案内します」と話すと、案内ロボットが玄関から早速動き出す。その後を客がついて行く。スピードはほぼ人が歩く速さと同じだ。障害物があるとロボットは感知し、ぶつからないよう目的地まで移動する。営業担当者はリビングの特徴や大きさなどを客に案内する。ロボットが移動できる場所はタブレット端末を通じて、リビングの他、キッチン、洗面所など様々。「大体の場所は案内することができる」という。

対面の場合、営業担当者は、客の興味・関心事項をさりげなく聞き出し、提案につなげていくケースもある。ロボットの場合、通信状態などから、応対時間にタイムラグがあるが、それをカバーするため、遠隔地にいる営業担当者は、客の目線を常に意識する。ロボットの顔にあるカメラで客の表情をタブレット端末に映し出し、客の目線を確認。その後、タブレット端末で随時、ロボットの顔の位置を調整し、客との目線を合わせる工夫をする。

このロボットは全国の17展示場で導入している。

また、同社のモデルハウスは全国に約100カ所あるが、「すべてタイプが異なる」(広報)という。このため、全国のアキュラグループ、アライアンスメンバーのモデルハウス内にロボットカメラも配備。

例えば、さいたま新都心コクーンシティ展示場にいながら、遠方にあるモデルハウス内部の状態が確認できる。「お客は、全国約100カ所のキッチンを、その場で確認できるため、提案力の強化につながる」(広報)と期待する。

アフターコロナの住宅販売をめぐってはオンラインの普及による展示場離れが心配されている。同社は「そばについて接客されるのを嫌がるお客もおり、非接触とすることで来場へのハードルが下がる可能性がある」と、今回のロボット導入に自信をみせる。

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