オピニオン |  2020.5.26

あかりは心の健康に影響 ライティングセラピーであかりを補足 

スキャンデックス 取締役COO 伊東久美子 Ph.D.

人工的なあかりで日照不足を補うライティングセラピー。季節性の鬱を解消する療法として欧米で注目され、研究が進んでいる。デンマークの照明ブランド、レ クリントなどを扱うスキャンデックスの伊東久美子取締役COOは、「ライフスタイルの変化から現代人は日照不足になりやすいリスクを抱えている。ライティングセラピーの知見を応用することで、住まいをより心地よい空間へと変えることができる」と話す。


スキャンデックス 取締役COO 伊東久美子 Ph.D.
複数の外資系企業で、主にサプライチェーンやマーケティング業務に従事。ビジネススクールへ進学・留学(MBA)、および国際機関でのマーケティング業務を経て、東京工業大学にて博士号を取得。専門は組織行動学。北欧の専門商社であるスキャンデックスの取締役COOとして、マーケティングおよび営業部門を統括。

ライティングセラピーと住まい【前編】

──欧米でライティングセラピーの研究が進む背景について教えてください。

季節性情動障害(SAD:Seasonal Affective Disorder)にライティングセラピーが有効だと考えられているからです。北欧などでは、緯度が高いことから冬になると日が昇る時間が短くなり、一日の日照時間が4〜5時間、場所によってはうっすらと光が差し込むだけだったりします。そして、あかりを浴びないことによりSADを発症する人が一定数いるのです。一年のうち光不足となる主に冬季の特定の時期だけに発症します。うつ症状が出現するとともに食欲が増える、特に甘いものや炭水化物を渇望する、といった特徴的な症状のほか、過睡眠、体重増加など、動物の冬眠のような症状が現れます。


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