2020.4.8

倉敷紡績、LED照明を組み込んだ外装化粧材を開発

光のラインが優雅に住宅外観を演出

クラボウ(倉敷紡績 化成品事業部)は、LED照明を組み込んだ外装化粧材「クランセリート hikari」を開発した。光のラインが住宅外観を優雅に演出する。

「クランセリート hikari」を使用した住宅外観のイメージ。間接照明として美しく壁面を照らす

クラボウは、窯業系材料の押出技術を活用した外装化粧材「クランセリート」を30年以上前から展開している。

窓を額縁のように囲む、あるいは、出隅に設置してコーナーを強調する、連続して使用することで壁面にアクセントをつけるといった様々な方法で外観デザインに変化を与えることができる。

また、近年、シンプルモダンな住宅外観が主流になってきていることに対応して、小型化を図った「クランセリート mini」を製品化。より繊細かつシャープな表現が可能となった。

外装化粧材の使い方に定評のある建築士などにアドバイスを受けて施工事例集「デザインブック」も作成、販売拡大を図っている。

「邸宅などにさらに高級感を付与するアイテムとしてのニーズがあることはもちろん、最近では、分譲住宅を展開する住宅事業者からも差別化の一環として引き合いが増えている」(同社)。

ユーザーの声を聞き製品開発
非住宅向けの提案も強化

接続イメージ。タカショーデジテック製の「ローボルトR ライトシステム」を採用することで、電気工事士の資格が不要で、簡単な配線工事で設置できるように配慮した

今回、「クランセリート」に、ライン状のLED照明を組み込んだ「クランセリート hikari」を開発した。

日中は、装飾材として、外壁と一体感のある陰影を生み出し、夜間は、間接照明として壁面を美しく照らし、外観を彩る。タカショーデジテック製の「ローボルトRライトシステム」を採用することで、電気工事士の資格が不要で、簡単な配線工事で設置できるように配慮した。

光の色は、暖かみを感じる「電球色」で、広範囲にわたり明るく照らす「通常タイプ」と、ほのかな暖かみを演出する「低ワットタイプ」の2つの明るさを用意している。

設計事務所や住宅事業者、デベロッパーなどへの提案を強化するとともに、そうした事業者からの「こんな使い方がしたい」という声を聞いて、「クランセリート hikari」のラインアップの拡充を図っていく考えだ。「設計士の方などのリアルな声を聞いてニーズに合ったものを製品化していきたい」(同社)。

また、「店舗などの外観をクランセリート hikariで装飾してオリジナリティを持たせることで集客効果アップが期待できる」(同社)ことなどを訴求して、非住宅市場の開拓にもつなげていきたい考えだ。