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2019.12.3

住友林業・KURKKU 農業などの体験型観光施設を施工

木造非住宅での新たな可能性として注目

住友林業が施設施工に関わった農業体験や食事などが楽しめる新たな体験型観光施設が開業した。木造非住宅分野での新たな可能性として注目されそうだ。


新たな体験型観光施設「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」は11 月に千葉県木更津市でオープンした。運営は飲食店などを手掛けるKURKKU。KURKKUは2010年、同市に農業生産法人「耕す」を設立し、「耕す木更津農場」を開場した。農場は約30ha あり、「次の世代にも使い続けられる農地」を目指して有機野菜の栽培と平飼い養鶏を9 年以上続けてきた。KURKKUでは、これまで培ってきた消費や食のあり方を「農業」と「食」、「アート」の3つのコンテンツを軸に、これからの人や社会の豊かさを提案しようと、農場を整備し、新たに体験型観光施設を立ち上げた。

同施設には、「FARM」や「EAT」、「ART」など6エリアがある。

「FARM」には約7ha のオーガニックファームを中心に、食用の花などを栽培するエディブルガーデン、純国産鶏を飼育する養鶏場、水牛などを飼育する酪農場があり、色々な体験が用意されている。例えば、エディブルガーデンでは収穫や種まきから採った野菜を使ったピザ体験や、酪農場ではチーズ作りや水牛の説明を受けながら、その場でモッツァレラチーズが食べられるガイドツアーなど、自然の豊かさをダイレクトに実感できる。

ここで作られた農畜産物をふんだんに楽しめるのが「EAT」エリアだ。イートインスペースがあるダイニングでは、養鶏場で採卵した卵かけご飯を提供するなど、農場の恵みが味わえる。ベーカリーでは、農場から採れる天然季節酵母のパンと農場の食材で作る具材のハーモニーが楽しめる。また、害獣として近年問題視されるイノシシについては、農場隣接地に木更津市と一緒にジビエの食肉処理場を設立し、ジビエ肉を食肉として生かす事業を開始しており、そこで加工されたジビエを味わうことができる。同施設では、目の前に牧草地が広がり、そこで放牧されている牛のミルクと平飼い卵から焼き上げたシフォンケーキを楽しめる専門店もある。チーズも楽しめる。

住友林業は、この「EAT」エリアなどでの4施設の施工を担った。木造2階建てのダイニング・ベーカリーは、いくつもの屋根が集まってできたような形をした建物。木枠の窓の素朴さの中にアーチ窓が神聖な印象を与える外観をしており、外壁や屋根には気を使用しており木のぬくもりや柔らかさを感じることのできるように仕上がっている。今回、手掛けたのは非住宅建築物の木造・木質化に取り組んでいる木化推進部。同部は、保育・介護・商業施設などで非住宅建築物の木造・木質化に取組んできた。

同施設は、太陽光を利用したエネルギー発電を行うソーラーファームや植物や微生物など自然の力を使った水質浄化システムであるバイオジオフィルターといったサステナビリティにも配慮する。住友林業では、基本方針の1つに「事業とESG への取組の一体化推進」を掲げており、今回の取組みが、その一例と言えそうで、今後の動向が注目されそうだ。

住友林業が施工を木造平屋建てのセンターハウス

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特集:

住産業はどう対応する?

社会が大きく変わりつつある。
環境対策は待ったなしの緊急課題で、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが急展開している。
少子高齢化は、わが国の人口構成を大きく変え、これまでになかった社会を迎えつつある。
また、地震や台風などの自然災害の激甚化・頻発化は気候変動への対策とあわせ、その対策が強く進められつつある。
さらにコロナ禍は、働き方改革やデジタル化を好むと好まざるとにかかわらず、強制的に進めることになった。
こうしたなかで人々の暮らしも変わりつつある。
生活を支える住産業は、こうした変化にどのように対応していくのか──。
各省庁がまとめた白書をベースに、さまざまなデータを紐解いた。

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