地域活性化の切り札となるか廃校活用

古い建物好きで、出張先でも少し時間が取れれば重要文化財などを検索している。気になる建物を訪れる機会を伺っていると、いつの間にか取り壊されていることもある。近年の「保存から活用へ」という流れは、個人的に非常に喜ばしい。その一つが学校だ。

魅力ある廃校活用が地域活性化につながる(写真はイメージ)

文部科学省によると、全国で毎年約450校程度が廃校になっており、平成14年度から令和2年度に発生した廃校の延べ数は8580校に達した。言うまでもなく、少子化にともなう児童数の減少を主な要因に、ものすごいスピードで統廃合が進んでいる。こうしたなかで同省では平成22年9月に「~未来につなごう~みんなの廃校プロジェクト」を立ち上げ、廃校施設の活用を進めている。こうした活動もあり、令和4年3月末現在で、現存する廃校7398校の74%にあたる5481校が活用されているという。しかし、未だ4分の1が活用されていない。


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