オタクと住まい【前編】
ニッセイ基礎研究所 生活研究部 研究員 廣瀨 涼
拡大、多様化するオタク市場
オタクという記号を消費する層も
社会の成熟化に伴い、消費者のニーズも多様化している。現代消費文化の大きな流れをつかむ上で、どういった消費者に注目するべきなのか。
ニッセイ基礎研究所の廣瀨涼研究員は、「誰かの真似をしたり、見せびらかすための消費から、改めて個人完結型の消費へと戻りつつある。その顕著な例としてオタクの存在は無視できない」と話す。
オタクの消費志向から、新しい住まい像も見えてくるかもしれない。

2012年、日本大学商学部卒業、2014年、日本大学大学院商学研究科博士課程入学、現在在籍中。2019年から現職。主な論文に「キャラクター消費とノスタルジア・マーケティング ~第三の消費文化論の視点から~」(商学集志)、「コンテンツの宗教性とマーケティング-聖地巡礼におけるキャラクターの役割」(コンテンツ文化史学会誌)などがある。オタクやブランド、テーマパークなど幅広い視点で消費文化を研究している。
──現代消費文化を紐解く上で、オタクに注目し、研究に取り組まれています。
立教大学社会学部の元教授、間々田孝夫氏の『第三の消費文化論 モダンでもポストモダンでもなく』という著書を研究のバックボーンとしています。間々田氏はその著書の中で消費文化の変遷を段階として、第一から第三まで、3つの消費文化の概念を示しています。
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