2019.8.9

ハウジング・トリビューン Vol.583(2019年15・16号)

住宅業界で広がる国産材活用

サプライチェーン構築で“宝の山”に

国内の森林資源が本格的な伐採期を迎える中、住宅業界でも国産材を積極的に活用していこうという機運が高まっている。
一方で、川上、川中、川下の事業者間で需給情報の共有が進まず、サプライチェーンがブツ切れであるため、無駄とコストが積み重なり、利益循環しにくいという課題を抱える。
いかに川下の需要を踏まえた、無駄のない合理的なサプライチェーンを構築し、利益が循環する仕組みを実現できるか。
日本の山を、補助金頼りの“負債の山”から、利益の源泉となる“宝の山”へと変え、住宅での国産材活用をさらに促すためには、どのような仕組みづくりが必要なのか。
国産材需要拡大に向けた法整備などの概要を解説するとともに、川上、川中、川下の事業者が連携したサプライチェーン構築の先進的な取り組み6事例を紹介する。

目次

HTʼS EYES

国産材活用の連携の意味
"職"として大工の先にあるもの

住宅業界で広がる国産材活用
サプライチェーン構築で"宝の山"に

INTERVIEW

土屋ホールディングス創業者 会長 土屋公三 氏
創業から50年 「論語と算盤」の精神を貫徹

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