三井ホーム 都市で暮らすミレニアル世代を意識した家
2階に大空間のリビングを配置
三井ホームは、都市で暮らすミレニアル世代を中心とする層を意識した新商品「Lucas(ルーカス)」の販売に乗り出した。
近年、共働きが一般化するとともにテレワークなどの新たな働き方も拡がりを見せる中、とくにミレニアル世代の生活スタイルも多様化し、住まいに求められる役割が大きく変わっている。例えば、三井ホームの調査によると、リビングにつながる「広い庭」よりも「広いバルコニー」を理想とするのは、50 〜60 歳までの人より、ミレニアル世代とされる28 〜38 歳までの人のほうが多いという。また、洗濯物の室内干しをスペースが欲しいと考えるミレニアル世代が50 代の1.5 倍となるなど、これまでの考え方とは異なる住まいの価値観を持っているのがミレニアル世代だ。
こうしたミレニアル世代の傾向を反映した住宅が新商品「ルーカス」だ。
大きな特徴は2階に設けた広いリビング「スカイルーム」とバルコニー「スカイラナイ」の一体空間。同社オリジナルの屋根技術(ダブルシールドパネル)を活用した伸びやかなスロープシーリング(勾配天井)で、天井を高くし、室内空間の広さを演出する。そしてリビングの延長線上にある屋根のないバルコニー「スカイラナイ」が、空間の開放感をさらに引き出している。スカイルームでは仕事や勉強、天気の良い日はスカイラナイで、家族で食事──。リビングにつながる「広い庭」よりも「広いバルコニー」を理想とするミレニアル世代に新たな住まい方を提案する。
もう1つの大きな特徴は、家事の動線に気を配った提案をしていることだ。
同社によると、近年、共働き世帯を中心に、家族との時間や個人の時間を大切にしたいとの思いから、家事の効率化・時短へのニーズは、ますます高まっているという。「ルーカス」では、日々の家事負担を大幅に軽減するための様々な方法を提案している。例えば「ファミリークローク」。家族の衣類を1カ所にまとめることで効率よく家族全員の衣類を整理できる。共働きなどで家族間の生活時間がそろわない場合でも、生活音が気になり難く、ストレス軽減にもつながるという。
また、洗濯の悩みを解決するための「ファミリーランドリー」を用意。「洗う・干す・乾かす・しまう」を集約し、ファミリークロークに隣接して設けた。他にも「ドレッシングコーナー」を洗面室から独立させたり、作った食事をそのまま配膳し、すぐに片付けることができる「ファストカウンター」などの提案もしている。
今後の住宅市場の主役になり得るミレニアム世代。同社商品開発部商品開発部グループの山下将司マネージャーは「少しとんがっているが、ミレニアル世代の意向を徹底的に分析した商品」と自信をみせる。
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