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2019.5.31

旭化成ホームズ、賃貸住宅でシニア事業を強化

サ高住に参入、10 月に第1号開業

旭化成ホームズはシニア事業を強化する。要介護期を対象としたサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に参入。健常期、フレイル(虚弱)期も含めてシニアの状況に応じたサービスを提供する。

現在のシニア住宅市場は、自宅か介護施設の二者択一の状況が目立つ。一方で、介護施設への入居はまだ早いが、家族の減った自宅では広すぎて不便になるなど、シニアの住まいに対するニーズも多様化している。

こうした背景から、同社はフレイル期までのシニアに向けた賃貸住宅「へーベルVillage(ヴィレッジ)」事業を2005年から開始。この住宅では、通報ボタンなど設備による見守り・駆けつけサービスや社会福祉士をはじめとした相談員が定期訪問する面談サービスをパッケージ化して提供。1LDK ~2LDK(45 ~70平方メートル)で、夫婦2人でも十分暮らせる広さを用意する。

同社の調査によると、入居者の平均年齢は77歳。78%が介護のいらない自立したシニアという。「介護施設ではなく、自宅より安全・安心にいつまでも健やかに暮らせる住まい」をコンセプトに事業を展開してきた「へーベルVillage」の累計受注棟数は19 年3月末時点で96 棟、1264 戸に上っている。

今後、高齢者人口の増加に伴い、自立した生活が可能なシニアの大幅増も見込まれている。同社は「へーベルVillage」へのニーズはさらに高まると考えており、2025 年までに、運営管理で500棟・6000 戸への拡大を目指している。同時に、要介護者の増加も見込まれていることから、同社は今回、サ高住への参入を決めた。

要介護向けサ高住サービス「Village(ヴィラージュ)リーシュ」の第1号を10 月に東京都練馬区の上石神井に開業。ミニキッチンも備えた1R(19 ~21平方メートル)を53 戸用意する。在宅介護などを手掛ける「やさしい手」と組み、「居宅介護支援事業所」「訪問介護事業所」「訪問看護事業所」のほか、退院直後の在宅療養への移行の支援など、さまざまな医療ニーズにも対応できる「看護小規模多機能型居宅介護事業所」まで、4つの介護事業所を併設する。今後15 施設程度のサ高住の運営管理を目指す。

同社のシニア事業では介護度依存度の高低に合わせて3つの住宅を想定。介護度の依存が低い自立したシニアを一般戸建の「へーベルハウス」に、フレイルと介護度1 のシニアを「へーベルVillage」に、要介護度の高いシニアを「Village(ヴィラージュ)リーシュ」で住まいの提案を今後行う。シニア事業は、住み慣れたエリアとシニアが感じる半径3㎞を戦略エリアとして展開。特にサ高住で併設する介護施設などを核にネットワークを構築し、シニアの住まいの提案だけでなく、住み替えの推進によるエリア内の不動産流通の活性化にもつなげる考えだ。

上石神井に開業する「Villageリーシュ」のイメージ

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特集:

住産業はどう対応する?

社会が大きく変わりつつある。
環境対策は待ったなしの緊急課題で、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが急展開している。
少子高齢化は、わが国の人口構成を大きく変え、これまでになかった社会を迎えつつある。
また、地震や台風などの自然災害の激甚化・頻発化は気候変動への対策とあわせ、その対策が強く進められつつある。
さらにコロナ禍は、働き方改革やデジタル化を好むと好まざるとにかかわらず、強制的に進めることになった。
こうしたなかで人々の暮らしも変わりつつある。
生活を支える住産業は、こうした変化にどのように対応していくのか──。
各省庁がまとめた白書をベースに、さまざまなデータを紐解いた。

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