環境省が家庭のCO2排出実態調査を初公表
省エネ建材などが世帯の暮らしに与える影響をデータ化
二重サッシまたは複層ガラスを採用した住宅では、暖房によるエネルギー消費量が、採用していない場合に比べて約24%少ないことが、環境省が初めて実施した「平成29年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」で明らかになった。二重サッシや複層ガラス、太陽光発電システムなどが、世帯の暮らしにどのような省エネ効果をもたらすかを明らかにしたデータとして活用が広がりそうだ。
年間排出量は3.3トンCO2
世帯年齢別では60~64歳が最多
同調査の対象は、全国の店舗併用住宅などを除く世帯。調査世帯数は1万3000世帯にのぼる。
2017年4月~2018年3月までの毎月エネルギー使用量を調査したほか、2017年8月に夏期調査票、2018年2月に冬季調査票をそれぞれ配布するなどして調査を実施。調査項目は、各世帯の世帯構成、調査項目は、住宅の建て方、電気、ガス等のエネルギー消費量や家電製品別の使用状況など、延べ496にわたる。
それによると、世帯あたりの年間CO2排出量(電気、ガス、灯油の合計)は.3トンCO2。内訳は、電気の使用に伴う排出が68.2%、都市ガスの使用に伴う排出が13.0%、LPガスの使用に伴う排出が5.5%、灯油の使用に伴う排出が13.0%。
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