大和ハウス工業、最高級戸建住宅でさらに磨き

富裕層への訴求を強化

  


大和ハウス工業は最高級戸建住宅で、さらに高級感に磨きを掛けた新商品の本格販売を開始した。フルハイトサッシや深彫りの外壁などの採用で富裕層への訴求を強化していきたい考え。

大和ハウス工業は富裕層のニーズを取り込んだ最高級戸建住宅の新商品「xevoΣ PREMIUM(ジーヴォシグマプレミアム)」の本格販売を開始した。

同社では最高級戸建住宅「xevoΣ」について「他社の最高級住宅と競合した時に選んでもらえるケースが少なく、訴求力が若干弱かったというのが事実」(大友浩嗣 取締役常務執行役員)。そこで今回、高級感にさらに磨きを掛けた商品として開発したのが「xevoΣ PREMIUM」。延べ床面積では160~200㎡、販売単価5000万円超程度の住宅の購入を検討する富裕層への訴求を強化する。

フルハイトサッシを採用することで、2.72mの天井高による空間の広がりを最大限に活かす
新開発の外壁は、表面に12㎜の深い彫りの模様を施すことで、太陽の光の角度によって陰影が変化し、時間ごとに表情が変わるようにデザイン

一歩踏み込んだ高級感
専用のサッシ・外壁を開発

大和ハウス工業では展示場での来場者アンケートなどから、富裕層のニーズを分析。高級感の演出でもう一歩踏み込みが足りないことが分かった。このため、新商品ではこの点を特に強化した。例えば、従来は天井まで達したフルハイトサッシは仕様になかった。

だが、富裕層は室内と外部のつながりに価値を置くというデータから、今回新たにLIXILとフルハイトサッシを開発。従来から好評を得ている2.72mの天井高との相乗効果で、気持ちの良い空間を実現した。また、2.72mの天井高については、これまで1階のみでの仕様としていたが、今回は2階でも仕様に取り入れている。

外壁についても、今回、ケイミューと「ベルサイクス」という新たな仕様を開発。表面に12㎜の深い彫りの模様を施すことで、太陽の光の角度によって陰影が変化し、時間ごとに表情が変わるようにデザインした。

新商品はすでに東京、名古屋、大阪の一部の展示場でプレ販売しているが、反響は上々だ。7月・8月で月あたり約10棟を受注した。延べ床面積については、当初は160㎡くらいを想定していたが、200㎡を超える状況。単価についても当初は5000万円程度を想定していたが、実際には6500万円強の平均単価を実現し、中には1億円を超える契約もあるという。

大手ハウスメーカーの高価格帯商品では基本性能については高い水準にあり、差別化はしづらくなってきている。それだけに、高価格帯での差別化のために打ち出した今回の大和ハウス工業のような、空間設計や使用する建材での“プラスα”の提案というプレミアム感を演出する取り組みが市場にどう受けとめられるか注目される。

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