積水ハウス “幸せな住まい”を科学的に検証
新たな空間設計の提案へ
積水ハウスは“幸せな住まい” を科学的に検証する研究所を設立した。社外の有識者などとも連携しながら、「住めば住むほど幸せになる住まい」の提供に向けた研究を実施。幸せについて、従来の価値観だけでなく新たな価値観も取り入れながら、新たな住空間設計や提案などに結びつける研究を行っていきたい考えだ。
積水ハウスは新たに「住生活研究所」(河崎由美子 所長)を設立した。“幸せな住まい” を科学的に検証し新たな住空間の設計や提案などに結びつけ、「住めば住むほど幸せな住まい」を提供していきたい考えだ。河崎由美子所長は「幸せは人それぞれで異なるものであり、ふわっとしたイメージ。それだけに、学問と結びつけて数字なども出しながら、科学的に幸せにつながる住まい作りにつながる研究を行っていく」と話す。
住生活研究所では、昨年から共同研究を始めた慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授と「幸福学」の観点も取り入れながら、幸せにつながる住まいの研究に取り組んでいく。「幸福学」とは前野教授が切り開いた分野で、幸福に対して科学的にアプローチする学問だ。


新たな価値観から幸せを検証
積水ハウスでは、これまでも幸せにつながる住まいづくりの研究を行ってきたが、主に機能性や効率性といった価値観からのアプローチによるものだった。だが、今回、住生活研究所の設立により、既存の価値観に加えて、新たな価値観からも幸せにつながる住まいづくりの研究を行っていく。具体的には、「すこやか」、「つながり」、「私らしさ」、「生きがい」、「楽しさ」、「役立ち」といった価値観からも幸せにつながる住まいを研究する。
研究所がこれから新たに研究していこうとしている価値観については、すでに積水ハウスが住宅設計に取り入れている事例もある。例えば、河崎所長は「つながり」、「私らしさ」、「生きがい」といった価値観を取り入れた取り組みとして、共働き世帯が協力して家事を行う設計提案「トモイエ」の中でのキッチン空間プラン「セパレートキッチン」を例に挙げる。共働き世帯ではアイランド型キッチンの採用率が非常に高いため、積水ハウスはキッチンについてはアイランド型にすれば幸せな暮らしを実現できると提案するケースが多かった。
だが、共働き世帯のオーナーにヒアリングすると、実際にはアイランド型よりも作業スペースが2つあるキッチンの方が好ましいとの結果が出た。このため、同社ではトモイエのなかで、シンクとコンロを2つの作業スペースに分けた「セパレートキッチン」を提案、夫婦で一緒に料理をしやすいキッチン空間プランの提案につなげた。
住生活研究所では今後、オーナーへのヒアリング調査なども行い、研究を進めていく方針。研究結果については、コンセプトモデルを作成し、展示場などを通じて提案していきたい考えだ。幸せについては人それぞれで異なるだけに、どれだけ科学的に住まいの幸福を提案していけるのか——。住生活研究所の取り組みに関心が集まりそうだ。
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