アキュラホーム、富裕層開拓へ先進木造技術を導入
マッシブホルツ、CLTを使った戸建てを提案
アキュラホームは富裕層向け市場を開拓するため、戸建て住宅への先進的な木造建築の技術の導入を強化する。今回、マッシブホルツやCLTを導入した新モデルハウスを首都圏でオープンさせた。
アキュラホームはマッシブホルツやCLTといった先進的な木造建築の技術を採用することで空間の自由度を高めた提案を強化し、富裕層向けの戸建て住宅市場の開拓に力を入れる。そのために、今回、先進的な木造建築の技術を採用したモデルハウスを東京・馬込と横浜・港北の展示場で新たに開設した。
このうち、東京のモデルハウスは高級戸建てブランド「AQレジデンス」のものだ。アキュラホームは、2015年に高級住宅市場に本格的に参入。昨年には、東京・青山にAQレジデンスの営業拠点を設置し提案を進めているが、今回、新たに馬込にモデルハウスを開設、これをきっかけに2017年度の倍となる年間48棟の販売を目指す。
馬込のモデルハウスでは、マッシブホルツを導入している。マッシブホルツとはドイツ語で「木の塊」の意味で、角材などを密に繋げてパネル状の塊を構成したものだ。スラブや構造壁として利用する。特にヨーロッパで普及しており、高い強度を持つことで高層建築に採用され、日本でも近年注目を集めている。ちなみに、現場で角材を接合しマッシブホルツを作るため、大がかりな輸送手段は必要ない。また、特別な施工技術は必要なく、一般的な大工でも施工できる。
馬込のモデルハウスでは、一階の天井の構造部分にマッシブホルツを採用している。これにより、建物に高い強度を持たせ、柱のない大空間のピロティを実現している。通常の木造住宅では柱を設けなければ車一台分くらいのスペースしか設けられないが、馬込モデルハウスでは2台分置ける大空間を設けることに成功しているという。
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