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アパレル企業の市場参入が活発化

住宅にアパレルブランドの世界観を反映し若年層のニーズを満たす

「つながる」をコンセプトに新築規格住宅ブランドも

大分に本社を構えるベツダイ(大分市・代表取締役社長矢邉弘氏)が展開する住宅ブランド「ライフレーベル」は、セレクトショップの「FREAK’S STORE」とコラボレーションし新築規格住宅「FREAK’S HOUSE」を開発、全国のライフレーベルの加盟店で販売している。ライフレーベルはこれまでにもカリフォルニア工務店やIDEEなど、さまざまな企業とのコラボによる規格住宅を提供。FREAK’S STOREは「アメリカの豊かさを日本に伝えたい」との想いからスタートしたセレクトショップで、創業以来、アメリカンライフスタイルの提案を軸に洋服や雑貨などを提供している。

コラボレーションのコンセプトは「つながる(=セッション)を楽しむ家」。「THE FUN LIFE」をスローガンに家族、仲間、自然とさまざまなシーンで「繋がり」が生まれるようなアメリカンローカルをイメージした住宅をデザインしている。同社は「アパレル企業とのコラボは以前から考えていた。創業時から変わらずアメリカンライフスタイルを提供しているFREAK’S STOREにはファンがたくさんいる。根強いファンがFREAK’S HOUSEの購入を検討してくれれば」と話す。

全体の構造は2階建ての住宅を平屋にしたようなつくりだ。アメリカのミッドセンチュリーの建築様式をエッセンスとして取り入れ、アースカラーを基調とした。特長的なのは庭を囲むような開放的な設計だ。天井と軒、リビングの床とデッキがフラットになっており、室内・外の境界をなくすことで庭とリビングの一体感を演出した。20人が集まっても圧迫感なく過ごせる広い庭は、家族での団欒はもちろん、バーベキューやアウトドアパーティーに最適だという。

キッチンは木の風合いを活かしたカウンター式。庇を設けることで、通常のキッチンとは違う「ショップ感」を演出。カウンター越しに人と人とが向き合う場所を作ることで、会話が生まれる空間をつくっている。

2階に上がったところには「共有」をテーマにしたシェアスペースを設置。サーフィンが好きならサーフボードを並べるなど、趣味やライフスタイルに合わせて使い方を自在に変えることが可能だ。吹き抜けにすることで1階のキッチンスペースとつながりを持たせている。

販売からわずか半年で契約数は20件にのぼる。同社は「販売から半年で20件の契約、3000件以上の資料請求は予想以上。しっかりとしたコンセプトを設けているので、ライフスタイルの提案がうまく出来た」と話す。今後も業種を問わずあらゆる住宅を提供していきたいという。

ライフレーベルとFREAK’S STOREによる新築規格住宅「FREAKʼS HOUSE」。2階建ての住宅を平屋にしたようなつくりにしている

機能や性能だけでない住宅の価値を提供へ

現在、日本で供給されている住宅の多くはすでに高い機能や性能を確保している。しかし、これから住宅を購入する若年層は、スペック以上に「自分らしさ」を表現することや「なんかいい」といった感覚を大事にしている。洋服を選ぶように暮らし方や家具などを気軽に、自由に選びたいと考えている若年層にとって、スペックだけの提案では物足りなくなっているのかもしれない。

住宅事業者から「性能はもちろんだが、感性に訴える価値の提供が必要となってきている」「お客様は機能や性能以外の価値を求めはじめている」との声も出ている。まだまだ増加が予想されるアパレルとのコラボレーション。今後も注目していきたい。

ライフレーベルとFREAKʼS STOREのコラボ住宅「FREAKʼS HOUSE」のコンセプトは「つながる(=セッション)を楽しむ家」
リビングの床とデッキはフラットにして中と外の境界をなくしている
キッチンは木の風合いを活かしたカウンター式を採用

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ハウジング・トリビューンVol.633(2022年1号)

特集:

閉塞感のその先へ

2022年の幕が上がった。
新型コロナウイルスの感染拡大は沈静化の様相を呈しているが、まだまだ予断は許さない。
脱炭素社会実現に向けた具体的な動きはいよいよ本格化する。
風水害をはじめとする自然災害対策は待ったなしだ。
社会環境の変化のなかで地方活性化の取り組みも活発化し始めている。
2022年は住宅産業のなかでどんなマーケットが拡大し、ビジネスチャンスとなるのか──。

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