生涯コストを自動算出 高性能住宅の“売り”を分かりやすく提案 処理スピードが飛躍的に向上 対面提案などのストレスを大幅軽減

プラン図の入力と同時に図面化や3次元化を実行することができるシーピーユーの建築3次元CAD「A’s(エース)」。省エネ性能などを向上した高性能住宅の生涯コストを自動で算出し、施主に分かりやすく高性能住宅の“売り”を提案できるシートを作成する機能も備えている。また、「A’s 2023」では3次元変換や高品質のパース図作成の処理スピードを大幅に向上している。

プラン図から自動で図面化・3次元化

「エース」は、プラン図を作成するだけで平面図や3次元パースを自動で作成できる建築3次元CAD。直感的な操作で簡単にプラン図を作成することができ、区画に部屋名を指定するだけで壁や柱、床高などの仕上げまでも自動で生成される。建具の入力をアシストする機能も備えているほか、システムキッチンやトイレ、洗面台などの設備機器を一括で簡単に配置することも可能。設計士だけではなく、営業担当者でも簡単に操作できることが特長である。

入力したプランをワンクリックで1/100平面図や1/50平面詳細図に切り替えることができるほか、省エネ基準を判定したり、各種図面を自動生成したりする機能も備えている。さらに3次元化も自動で行える。3次元化したデータで、例えば窓の位置などを変更すると、その情報は自動で平面図などに反映される。さらに、レンダリング方式(V-Ray:ブイレイ)とも連動しており、提案力の向上に貢献する写真のような高品質のパース図を容易に作成できる。

光熱費のシミュレーション結果を示し、ランニングコストまで含めた提案を

その他にも様々な機能を実装している「エース」だが、注目度が高まっているのが省エネ性能に関するシミュレーション機能。省エネ基準の適合義務化などを視野に入れた外皮性能計算機能を活用することで、UA値や一次エネルギー消費量を自動で計算し、省エネ性能の説明に役立つ帳票や設計図書を作成することができる。

さらに、施主に分かりやすく高性能住宅の優位性を伝えるために、光熱費やメンテナンスコストなどの目安を自動で算出する機能も備えている。住宅の仕様や太陽光発電の発電量などに応じて生涯コストを明示できるようになっており、シミュレーション結果を施主に分かりやすく説明するための提案書が自動で作成される。

高性能住宅を提案しようとすると、どうしてもイニシャルコストのアップに注目されがちだが、この提案書を使い説明することで、コストを何年で回収でき、ランニングコストがどのくらいお得になるかといったことを説明できる。

同社の建築事業部長 西章典氏は、「高性能住宅のメリットをお客さまにどう伝えればいいのか迷われている住宅会社の方々も多いかと思いますが、生涯コストのシミュレーション結果をもとに説明することで、より理解を深めてもらえるのではないでしょうか」と話す。

3次元化処理時間を約30%、レンダリング時間を約75%削減

シーピーユーでは、「エース」の最新版として「A’s 2023」を2022年12月6日にリリースした。使用するコンピューターの性能に依存することなく、3次元化処理時間を約30%削減できる。高品質のパース図を作成するレンダリング処理については、約75%も処理時間を短縮。パソコンの買換えサイクルの長期化に伴う処理速度の低下などを抑制できるだけでなく、作業時間の大幅な短縮化に貢献し、働き方改革にもつながる。中小の住宅会社ではCADの専任者を置いているケースが少なく、ほとんどは他の業務と兼務していることが多いだけに、処理速度の向上がもたらすメリットは多そうだ。

また、施主前で打ち合わせを行いながらプランを作成し、3次元化やパース図に変換するといった処理もスムーズに行えるようになり、提案力の向上も促す。

加えて、コロナ禍以降、とくに室内の高品質のパース図などが求められることが増えており、こうしたニーズの変化も踏まえて処理速度を高めたという。さらに、人気の中庭提案をより簡単に行えるようにしたほか、在宅ワークなどに利用されるコーナー間仕切りを設けたプラン提案も表現できるようになった。

そのほか、施主に暮らしのイメージをより鮮明にさせる室内提案を実現するカーテン自動配置機能も追加している。

シーピーユーでは、「エース」を通じて住宅ニーズの変化を敏感に捉えながら様々な機能を拡充しながら、住宅会社の提案力向上を支援していきたい考えだ。

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