New   2025.11.28

GX志向型住宅の補助継続へ  断熱リフォームも

環境省、国土交通省、経済産業省が令和7年度補正予算の概要公表

 

環境省、国土交通省、経済産業省は、2024年度の補正予算の概要を公表、引き続き3省が連携しGX志向型住宅(脱炭素志向型住宅)の新築や、断熱リフォームへの補助を継続する方針を明らかにした。

GX志向型住宅(脱炭素志向型住宅)の新築に対する補助制度については、断熱等性能等級6以上といった要件を満たした住宅に対して補助を実施する。戸建だけでなく、集合住宅も補助の対象になる。補助金額は、地域区分1~4が1戸当たり125万円で、5~8は110万円。2025年に実施した「子育てグリーン住宅支援事業」におけるGX志向型住宅の補助額160万円から補助額が減額されることになる。

環境省資料より作成

子育てグリーン住宅支援事業と同様に、ZEH水準住宅や長期優良住宅の新築も補助対象になる予定だ。

断熱リフォームに対する補助については、①トータル断熱(住宅全体の一次エネルギー消費量のうち、暖冷房エネルギーの削減率が15%以上となるように主要居室を中心に断熱材、窓、ガラスなどを改修・交換)と、②居間だけ断熱(主要居室の居間の全部の窓を改修)が補助対象となる。既存戸建住宅の補助上限が1戸当たり120万円で、既存集合住宅が15万円(玄関ドアも改修する場合は20万円)。加えて、断熱窓への改修についても引き続き補助を行う。

経済産業省では、高効率給湯器を対象とした補助制度も継続する方針だ。既存の賃貸集合住宅も補助対象とする。

そのほか、国土交通省では住宅取得負担の軽減のために、都市圏の既成住宅地における空き家などの流通促進によるアフォーダブルな住宅供給の加速化や、固定金利型住宅ローンの利用の円滑化などを実施する方針を明らかにした。