2024.12.2

ダイキン工業、米空調企業と合弁会社設立

住宅空調用の高効率圧縮機を普及へ

ダイキン工業は、コープランド社(米ミズーリ州セントルイス)と提携し、合弁会社を設立する。

脱炭素の実現に向けた取り組みが世界的に加速するなか、空気中の熱エネルギーを利用して空調や給湯に利用するヒートポンプ機器の需要が高まっている。このヒートポンプ機器において冷媒の温度をコントロールする心臓部とも言えるのが圧縮機だ。

今回提携するコープランド社は、この圧縮機を製造・販売する企業。ダイキン工業は、同社が開発した高効率な圧縮機(インバータ・スイングロータリー圧縮機)の技術を米国の住宅用空調市場に展開するため、コープランド社とともに合弁会社を設立することとした。

合弁会社は、コープランド社が過半数を出資し、米国でのインバータ・スイングロータリー圧縮機の販売・製造を担う。提携の第一段階として、インバータ・スイングロータリー圧縮機のテストサンプルをコープランド社の米国顧客に提供する。

なお、合弁会社は規制当局の承認を得た後、2025年上期中に事業を開始する予定。将来的には、高性能な圧縮機を安定供給するため、専用工場を米州に設立することも検討していく。