トヨタ、「ウーブン・シティ」の一部が建築完了
25年秋以降に正式ローンチ 2000人居住目指す
トヨタ自動車は、富士山の麓である静岡県裾野市において、自動運転などの実証実験を行う未来都市「Toyota Woven City(ウーブン・シティ)」を建設中だ。
ウーブン・シティの構想自体は20年に発表しており、グループ会社のウーブン・バイ・トヨタとともに開発を進めてきた。21年に裾野市にあるトヨタ自動車東日本・東富士工場の跡地で造成工事を開始。22年に建築工事に着手し、このほどフェーズ1の建築が完了した。今後、建物の内装工事やインフラ整備などを本格化させ、2025年秋以降に正式ローンチしていく。
都市の設計にあたり、環境への配慮やクオリティ・オブ・ライフの向上など“ヒト”を中心に据えた取り組みであることが認められ、コミュニティに対する認証制度である「LEED for Communities」のプラチナ認証を国内で初めて取得した。
また、建設地であるトヨタ自動車東日本・東富士工場の建屋は一部をリノベーションし、ウーブン・シティにおけるモノづくりの起点として活用していく方針。さらに、フェーズ2の造成工事もすでに開始している。
ウーブン・シティは、トヨタグループの企業だけでなく、社外企業やスタートアップ、起業家など「自分以外の誰かのために」という思いを持つインベンター(発明家)が集い、様々なツールやサービスを生み出して実証する場。開発したツールやサービスは居住者やビジターに利用してもらい、リアルな意見によるフィードバックを受けることで、さらなるイノベーションの創出につなげる。
現時点で、インベンターとしてダイキン工業や日清食品などが参画を表明済み。リンナイやENEOS、日本電信電話なども参画を検討している。
なお、25年秋以降の正式ローンチ時点の居住者については、トヨタ自動車およびウーブン・バイ・トヨタなどの関係者とその家族100名程度を想定。徐々に社外のインベンターやその家族などに拡大していき、将来的には一般の人も含め2000人程度を予定している。
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