AIを活用し最短3日で意匠図から構造計算書、伏図を作成 プレカットも連携

ホームエクスプレス構造設計「構造エクスプレス

福井コンピュータアーキテクトの3D建築CADシステムARCHITREND ZERO」の意匠図データを送信後、最短3営業日で構造計算書、基礎・構造伏図、プレカットCAD連携データを納品
・「HM-EX連携ソフト」で意匠図作成時から耐震等級3取得可能かチェックできる!
・「HM-EX業務依頼システム」(クラウド)でデータの送受信も簡単!


通常の住宅建築の工程の場合、意匠図を作成し、そこから構造計算やプレカットのための加工図などを作成していく。この際に意匠図をもとにプレカット加工図を作成するために、プレカット工場ではデータの再入力を行うことが一般的だ。構造計算を外部の設計事務所などに依頼する場合、手間がさらに増えることもある。

ホームエクスプレス構造設計は、AIを使い、この課題を解消する構造設計支援サービス「構造エクスプレス」を提案している。

構造計算書、基礎・構造伏図、プレカットCAD連携データを自動生成

構造エクスプレス」は、「HM‐EX CAD」というAIを活用したシステムで、意匠図から構造計算書、基礎・構造伏図、プレカットCAD連携データを自動生成してしまおうというものだ。

住宅会社は、福井コンピュータアーキテクトの3D建築CADシステム「ARCHITREND ZERO」で意匠図を作成するだけで、構造計算書などを取得することができる。また、プレカット加工図も自動で生成されるため、プレカット事業者にとってはデータを再入力し加工用のデータを作成する手間を省けるというわけだ。

同社によると、これによって一般的な事例で30日程度かかっていた意匠図の確定から構造図面の完成までの時間を、最短で3営業日にまで縮めることができるという。

プレカット工場は、「構造エクスプレス」で作成したプレカットCAD連携データを読み込むことで、構造入力業務を削減できる。

また、経験値に頼っていた木材や基礎の材積を見直すこともでき、基礎鉄筋のコストを約20%削減することに成功した住宅会社もある。

標準仕様を見直すきっかけに耐震等級3の普及も後押し

構造エクスプレス」では、意匠図から迅速に構造計算などを行うために設計条件を設けている。例えば910モジュールを基本としているほか、同社指定のオリジナル金物を使用することになる。

こうした設計条件については、明確な標準仕様を設けていない住宅会社にとっては、自社の標準仕様をはっきりさせるきっかけになる。また、既に標準仕様を設けている住宅会社にとっても、効率性といった観点から仕様を見直す機会になるだろう。

また、基本的には耐震等級3を取得できる構造にするようにしている。巨大地震が頻発するなかで、居住者の安全・安心を確保するためには、耐震等級3を標準にする必要があるという判断からだ。

ある意味では、「構造エクスプレス」を導入することで、耐震等級3という性能を備えた標準仕様を大きな手間なく確立することができると言える。

高い性能値を備えた標準仕様が明確になるということは、施主に対する訴求ポイントがはっきりするということでもあり、業務の効率化という面だけでなく、提案力の向上という点でも「構造エクスプレス」が好影響を与えることになりそうだ。

ホームエクスプレス構造設計株式会社

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