New   2026.1.13

積水化学工業が北海道の木造住宅会社を買収 プレハブメーカーの木造強化の流れ続く

 

積水化学工業 住宅カンパニーが、北海道で木造注文住宅の設計・施工を手掛けるアーキテックプランニング(札幌市)を買収したと発表した。雄渾キャピタル・パートナーズ(東京都千代田区)が運営するファンドや他の株主からアーキテックプランニングの全株式を2026年1月1日に取得した。

同社は、主軸である鉄骨ユニット住宅に加え、エリアによって木質系ユニット住宅を展開している。木質系は工場が関東以西に限られているため、移送コストの問題で北海道ではこれまで展開していなかった。北海道エリアでは、寒冷地の気候に合わせた独自の鉄骨ユニット住宅を提供してきたが、近年の顧客ライフスタイルや価値観の多様化に対応するため、より幅広い顧客層にサービスを提供できるパートナーを探していた。アーキテックプランニングは2003年設立の企業で24年度の売上高は73億円、同年度の施工棟数は221棟。高い性能とデザイン性を両立した木造注文住宅会社で、特に札幌市や旭川市、苫小牧市を中心に豊富な施工実績がある。同社との連携により、鉄骨ユニット工法と木造軸組工法の両輪での販売戦略が展開でき、事業シナジーも期待できることから、株式取得に至った。

この連携により、3つの効果を見込む。1つは販売強化で、鉄骨、木造軸組の両社のブランドを活用して柔軟な提案・販売体制を構築し、顧客の多様なニーズに対応する。2つ目は施工・輸送面で、両社の協力会社を相互活用することで職人不足への対応と施工時期の平準化を図り、効率的な輸送体制の構築も目指す。3つ目は仕入れ面で、同社の大規模な購買力とアーキテックプランニングの地場ネットワークを共有し、住宅設備などの一括仕入れによるコストダウンや安定した供給体制の構築を進める。自社ブランドでなく、地場企業のブランドを活用する新たな形で北海道エリアの木造住宅販売に注力する。

ほかにもプレハブ住宅メーカーの木造事業強化が続く。積水ハウスは、同社が培ってきた技術を住宅業界に広くオープン化し、国内における良質な木造住宅ストック形成に貢献することを目的とした共同建築事業「SI(エスアイ)事業」に力を入れている。同社が住宅の耐震性能の根幹となる基礎、構造躯体、および接合部の設計と施工などの「S(スケルトン)」を担い、パートナー企業は「I(インフィル)」部分を担当し、外装、内装、設備機器の選定や施工、土地の仕入れ や販売活動、顧客対応を担う。23年から始動し、25年12月までにパートナー企業は10社となった。


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