GX志向型住宅支援事業を見据え等級6・7の上位等級の家づくりが加速
Housing Tribune Weekly vol.711
GX志向型住宅支援事業などを見据え、ZEHレベルを上回る断熱等性能等級6・7の上位等級の住宅新商品の発売が相次いでいる。
近年、国が進める住宅取得支援策、「こどもエコすまい支援事業」、「子育てエコホーム支援事業」などの効果で、ZEH化率は飛躍的に高まっている。(一社)環境共創イニシアチブが2024年12月に公表した「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス実証事業」の調査結果によると、23年度の新築戸建住宅におけるZEHシリーズ供給戸数は9万7065戸となり、着工統計にみるZEH化率は27.6%となった。特に、注文戸建住宅においてはZEH化率が40.2%となり、ハウスメーカー単体では72.0%と初めて7割を突破、対して一般工務店は23.5%とハウスメーカーに比べるとまだ低位だが、前年比7ポイントを超える伸びとなった。24年度は10月末時点で5184件の交付決定を行った。特筆すべき点は、24年度から新たに導入したZEH+ハイグレード仕様が全体の58%を占めたことだ。ZEH+ハイグレード仕様は、断熱等級6と同等のUA値、加えて一次エネルギー消費量削減率を30%以上確保することが要件で、断熱性能と省エネ性能を深掘りした断熱性能の強化、エネルギー削減の深掘りがさらに進んでいる傾向が見られた。
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