生体認証技術などを住宅に導入、新サービス開発が加速
Housing Tribune Weekly vol.642
大手ハウスメーカーの中で生体認証技術などを住宅に導入し、住まい手の健康維持増進、セキュリティ向上、よりパーソナライズ化された空間創出などにつなげようとする新サービス開発の動きが活発化してきている。
ミサワホームと富士通は2023年6月、富士通が開発した常時認証技術を活用した住宅づくりで共同実験を開始した。「ミサワパーク東京」(東京都杉並区)のコンセプト住宅内に、生体認証センサとカメラを設置し、これらを組み合わせて人と行動を常に認識する常時認証技術の実証を行う。
常時認証技術とは、生体認証技術と「行動分析技術Actlyzer」を組み合わせて、生体認証による本人確認結果を特定エリア内に設置したカメラで撮影した人物と紐づけることで認証状態を維持しながら、その人物の位置をリアルタイムに推定できる技術だ。
富士通は、手のひらの静脈パターンを読み取ることで個人認証を可能にした世界初の「非接触型静脈認証」方式による生体認証技術を持つなど、この分野でトップランナーの実績を誇る一社だ。今回の実証では、手のひらの静脈、顔など身体情報から個人を特定する超高精度な生体認証技術を使用。精度・スピードの両立により、手ぶらでの認証を実現する。
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