住宅業界でも生成AIの活用が拡大
Housing Tribune Weekly vol.641
住宅業界においても生成AIの活用が拡大してきている。生成AIとは、さまざまなコンテンツを生成できるAIのこと。従来のAIが決められた行為の自動化が目的であるのに対し、生成AIはデータのパタ ーンや関係を学習し新しいコンテンツを生成することを目的としている。やり取りする文脈を踏まえた人間に近い自然な文章生成や、与えられたデータなどから新たな画像などを生成することが可能となってきている。生成AIを住宅営業などに活用することで、これまでとは次元の異なるレベルで人材配置の合理化、より効率的な顧客データ取得、有望顧客の囲い込みといった効果が期待できそうだ。
オープンハウスグループは2023年7月、IoT、AIなどのデジタル技術を活用して企業のDXを支援するアジアクエスト(東京都千代田区、桃井純代表取締役)と共に生成AIを同社の事業に活用するための実証実験を開始した。米国マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」の複数種類の生成AIが利用可能な「Azure OpenAI Service」を使用し、同社の業務課題に対する改善策を検証する。具体的には、顧客から住まいに関する要望(住まいへのこだわり、間取り、広さ、予算など)を音声またはテキストで受け取り、推奨物件を自動生成する物件提案サービスのほか、購入検討段階での設計図や物件パース、購入契約段階での重要事項説明書や契約書などを自動作成するアシストサービス、また、入居後の顧客からのアプリ、WEBブラウザページ、電話などを通じた問い合わせに同社の子会社おうちリンクが対応し、自動解答を行うオンラインコンシェルジュサービスなどにおいて生成AIの活用を検討する。
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