V2Hの新提案が続々 蓄電池、HEMS連携で自家消費9割も
Housing Tribune Weekly vol.612
電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を家庭へ供給するV2Hの新提案が相次ぐ。脱炭素化の要求、電気自動車の普及の加速、電気代高騰などを受け、太陽光でつくった電気を売電するのではなく、家庭内で利用する自家消費のニーズの高まりに対応する。
パナソニック エレクトリックワークス社は、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を家庭へ供給するV2Hと蓄電池を連携させ、太陽光発電の電気を家庭で自家消費する住宅用V2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」の販売を2023年2月から開始する。業界初の電気自動車と蓄電池による同時充放電を実現。最大9kWの太陽光発電の充電、最大6kWの放電が可能となり、より多くの太陽光発電を家庭内で有効活用でき、太陽光発電の売電量・系統からの購入電力量を減らし、電気の自給自足型の暮らしに近づけることができる。また、家庭内の様々な家電や住宅設備機器を連携させ、最適に制御するHEMS「AiSEG2(アイセグ2)」のバージョンアップを2023年夏に実施し、eneplatと連携を図る。AiSEG2が日々の電力使用量と翌日の日射量予報を元に余剰電力量を予測し、蓄電池の充放電を自動制御。AiSEG2とV2H導入により、自家消費効果は約50%から約90%へと大きく向上、CO₂ 排出量として年間約1.0t削減に貢献する。
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