国内最大のパーティクルボード工場、ENボードが稼働 新規用途開発も
Housing Tribune Weekly vol.606
EN(エン)ボード(静岡県駿東郡小山町、髙橋真 代表取締役社長)は、日本、アジア最大のパーティクルボード(PB)工場を完成させ稼働を開始した。国内最長となる長さ47mの連続プレスを導入し、安定した生産・供給体制を構築することで、これまで以上に幅広い用途で、PBの拡販と事業の拡大を目指す。今後、増加が見込まれる構造用耐力面材、フローリング基材の需要に対応するとともに、新規用途開発を進める。
ENボードは、フロアや内装建材などの総合建材メーカーで、PBの老舗メーカーである永大産業と、構造用PB「novopanSTPⅡ」などの主力商品を持ち、PBの国内最大メーカーである日本ノボパン工業が共同出資して2019年5月に設立した合弁会社。新工場は、総工費約250億円をかけて静岡県駿東郡小山町の新産業集積エリア工業団地内に建設した。敷地面積は9.3ha(9万3000㎡)、東京ドーム球場2個強の広さに相当する。当初、2020年8月から操業を開始する予定であったが、コロナ感染拡大の影響により、技術移転の指導者であるドイツ人の技術者が来日できず、延期されていた。2022年11月中旬にもPB製造工場としてJIS認証を取得し、商業生産を開始できる見込みだ。
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