兼松サステックと住林、外装を木質化できる新材料を開発
Housing Tribune Weekly Vol.569
兼松サステックと住友林業は協業して、外装を木質化できる新材料を開発した。構造用合板に、兼松サステックが開発した防腐・防蟻薬剤「ニッサンクリーンAZN」を乾式加圧注入し耐久性を高め、さらに、住友林業が開発した木材保護塗料「S-100」を施し耐候性を高めることで、外装を含め外部で使用できるようにした。兼松サステックと住友林業の開発担当者らは、「脱炭素化、SDGsといった観点から、中大規模木造建築への注目度が高まっているが、構造部材の多くに木材を使用し、何千㎥もの木材を使用した耐火建築の事例は、まだ一部にとどまっている。一方で、先行してニーズが高まっているのが、RC造や鉄骨造などの外装の木質化。たとえ数百㎥でも木材を表面材として使用することで、木質感あふれる外観を演出でき、建物の資産価値の向上にもつながる」と話す。とはいえ、建物の外装部分に木を使うことは、耐久性、耐候性の面で大きなハードルがある。このハードルを両社の技術を掛け合わせることでクリアした。
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