JERCO “実質0円”の高齢者向けリノベを推進
Housing Tribune Weekly Vol.556
(一社)日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)は、高齢者の住まいの性能向上リノベーションを支援する「高齢者向け性能向上リノベーション(つながリノベ)」事業を強化する。『つながリノベ』とは、リノベーション費用を、国の補助金や、住宅金融支援機構の高齢者向けの融資などで賄うことで、老後費用を温存して実施できる仕組み。相続時に融資を精算することになるが、リノベーションで資産価値を高められるため、売却もしやすくなる。“実質0円”で性能向上リノベを実現できることを訴求して、新市場創出を狙う。
JERCOでは、国土交通省の住宅ストック維持・向上促進事業の採択を受けて、2019年度から「つながリノベ」の仕組みづくりに取り組んできた。JERCOの性能向上アカデミー委員会の今井猛委員長は、「2019年度からの3年間は、『つながリノベ』の開発フェーズと位置付けてきた。2022年度からは普及フェーズに入る。自治体や銀行などと連携して、実質、手持資金0円で高齢者の住まいを性能向上リノベーションできる、新しい金融商品の開発も進めていきたい」と話す。
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