New   2026.9.4

パナソニック ホームズ、豊田市に「NEWカサート」第1号モデルハウス

上質なデザインと邸宅感を追求 堅調な住宅需要エリアで提案強化

 

パナソニック ホームズが、愛知県豊田市の総合住宅展示場「とよたハウジングガーデン」内にある自社モデルハウスをリニューアルし、主力戸建住宅の新商品「NEW カサート」の第1号モデルハウスとしてオープンした。

新商品「NEWカサート」は、2010年の発売以来主力商品として展開してきた「カサート」を刷新したもの。GX志向型住宅に対応し、断熱等級6を標準化。全館空調システム「エアロハス」や、太陽光発電の搭載提案などで、環境性と快適性を融合させている。

今回の商品刷新の背景には、主要顧客層であるミレニアル世代(20代後半〜40代前半)の購買意識の変化がある。同社の購買層の多くを占める同世代は、住宅に対してスペックだけでなく直感的なデザインや質感を重視する傾向が強まっている。同社のアンケートでも、住宅会社選定の重視項目において21年に9位だったインテリアデザインが、24年には3位へ急浮上しており、展示場でもSNSの写真を見せながら具体的なデザイン対応を求める顧客が増加しているという。2017年に開発した最上位モデル「カサート プレミアム」で培ったノイズレスなデザイン思想を進化させ、主力商品である「カサート」へ展開することで、より幅広い層へ高付加価値な住まいを提供する方針だ。商品企画部の奥田弘之部長は「建物そのものが主役になるのではなく、住む人の暮らしが引き立つデザインを目指している」と語る。

「NEWカサ―ト」モデルハウスの外観。水平ラインを基調としたシンプルな外観と伸びやかな植栽が調和している

第1号モデルハウスの場に選ばれた愛知県豊田市は、世帯数や地価の上昇が続く住宅需要の底堅いエリア。自動車産業をはじめとする製造業が集積し、高所得の共働き世帯も多い。高価格帯の注文住宅のニーズが高いため、モデルハウスに様々な提案を盛り込み、地域の多様なニーズに応える狙いだ。販売価格は、外構を含めて坪単価144万円程度で、初年度は豊田商圏で25棟、中部支社全体で150棟の販売目標を掲げる。

モデルハウスは延床面積251.61㎡の2階建てで、間取りは6LDK+ユーティリティースペース。世帯年収2000万円程度の共働き夫婦を想定ペルソナとし、コンセプトを「多忙な平日と、それぞれの“好き”を静かに楽しむゆるやかな休日」と定めた。

外観には、建物から独立して部分的に張り出す新アイテム「袖壁」を採用した。端正なシルエットを生み出すとともに、隣家や周辺からの視線を遮るプライバシー保護の役割も果たす。外壁にはツヤを抑えた細目地タイプの光触媒タイル「キラテックGMミドル」を使用し、壁面の一体感と耐久性を両立させた。

内装には5つのインテリアテーマから「マチュアモダン(成熟した大人なモダン)」を採用。落ち着いた色合いで静けさと温もりの共存を表現した。木目の質感を活かした新天井材を室内から軒天井へと連続させ、内と外をシームレスにつなぎ、照明器具や全館空調の吹き出し口が直接目に入らない収まりにするなど、徹底して視覚的ノイズを省いた。

1階LDK奥には多目的スペース「DEN」を設置し、2階には在宅勤務用の書斎に加え、吹抜けに面した「ヌック」をつくるなど、家族の気配を感じながら一人ひとりが自分時間を過ごせる工夫を提案している。

モデルハウスのLDK。落ち着いた色味で統一されたノイズレスな空間となっている