New   2026.8.12

住宅物流の効率化へ 配車計画を自動で行うシステム展開

パスコと協働し資材メーカーや流通企業に提案

 

伊藤忠建材は、伊藤忠グループ企業であるパスコのクラウド型輸配送管理システム「LogiSTAR Geospatial LINKS」のOEM提供を受け、建築・土木業界向けに「ICK LogiSTAR」をローンチし、今後、建築資材メーカーや流通企業へ提案していく計画だ。

住宅業界にも強く求められる物流効率化

2025年4月に「物資の流通の効率化に関する法律」が施行され、すべての荷主・物流事業者等に物流効率化に向けた取組の努力義務が課された。26年4月からは、取扱量が一定基準を超える大規模事業者(特定荷主など)に「物流統括管理者の選任」や「中長期計画の作成」などが義務付けられた。ドライバー・トラック不足は、まさに待った無しの状況にあり、住宅業界にも物流問題の解決に向けたさらなる取り組みが強く求められている。

こうした状況を踏まえて伊藤忠建材は、空間情報技術のリーディングカンパニーであるパスコ(東京都目黒区、高橋識光社長)と協業し、建材・木材・土木業界を対象としたクラウド型輸配送管理システム「ICK LogiSTAR」の販売をスタートさせた。

属人化された配車計画の策定を効率化・標準化する

住宅業界の配送は、数ある物流のなかでも際立って難易度が高いとされる。都市部の狭い道路事情に合わせた「車格制限」や、2人乗りを前提とする「ツーマン配送」の仕分け、さらには「上棟便は必ず朝一に届ける」といった現場ごとのローカルルールが数多く存在する。

そのため、配車計画の担当者は、複雑な制約条件をクリアしながらパズルを完成させるように計画を立案することになる。その結果、業務負荷が増えるだけでなく、ノウハウが属人化し、次の世代に業務を引き継ぐことができないといった問題が表面化してきている。

こうした問題を解決し、住宅・非住宅における物流の効率化を推し進めようというのが、「ICK LogiSTAR」だ。
パスコでは、2003年から配車・自動配車機能を主軸とするTMS(輸配送管理システム)を開発・提供しており、他業界は勿論のこと、既に住宅設備・建材メーカーなどが導入している。

「ICK LogiSTAR」は、パスコのTMSを活用したもので、自動配車機能と手動調整を組み合わせることで、経験や勘に頼っていた配車業務を効率化・標準化していく。

このシステムの大きな特徴が、AIを活用して配車計画を策定するのではなく、担当者の判断基準をシステムに落とし込んでいく点。

クラウド型輸配送管理システム「ICK LogiSTAR」。自動配車機能と手動調整を組み合わせることで、経験や勘に頼っていた配車業務を効率化・標準化する


この記事は無料でお読みいただけます。

アカウントをお持ちの方

ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。