中大規模木造はブルーオーシャン
新築市場縮小する中で、新たな成長分野として「中大規木造市場」への注目度が高まっている。低層非住宅建築物の木造化率は15%程度に留まっており、裏を返せば、大きな伸びしろがあるといえる。住宅建築の技術を応用して対応できるため、工務店などの新規参入も相次ぎ、実際に中大規模木造を請け負う事例も増えている。

その象徴的な事例が、昨年末に長野県須坂市で完了したゴム工場の建て替えプロジェクトだ。延床面積約1000㎡、事業費4億円にのぼるこの大規模案件を受注したのは、父子2人で経営する地元の工務店、池田住建企画である。もともと長年にわたりこの工場の機械メンテナンスや建物の修繕を池田住建企画が請け負っていて、ゴム工場の専務から「木造ならコストを抑えられるのではないか」という提案を受けたことが契機となった。
単独で完結させるのは困難であるため、チームを結成。構造計算、実施設計、法規関係、照明計画、空調設計、造園など、それぞれの専門分野に長けたメンバーを集め特別チームを編成した。これらのメンバーは、新潟県三条市のサトウ工務店の佐藤高志代表が立ち上げた実務者のネットワーク「住学」の参加者で、普段から親交があったため通常の分業とは異なり、互いの領域を超えて協力し合う体制が構築できた。
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