土地相続人スタンプラリーに改革を
一昨年、祖父が亡くなったあと、父が苦慮していたのが土地関係の手続きだ。実家のある土地は祖父が購入したものだが、登記簿上の所有者変更がされていなかったようで、司法書士を挟み以前の所有者の相続人との交渉に追われていた。しかし、なかなかスムーズに手続きが進まないようだ。こうした話は珍しくないようで、実家の近所の人は「登記簿変更にあたって以前の土地所有者の相続人にハンコを貰いに回って大変だった」と話す。

空き家や土地の相続にあたっては、相続にあたり権利関係が複雑化するケースが近年増加しており、最も多いのが今回のような「数次相続」だという。名義変更がされないまま次の相続が発生することで、本来の契約当事者ではない遠縁の親族までが法的な利害関係者となる状態のことだ。登記簿上の所有者が亡くなっている場合、時には数十名にわたる相続人のもとを、さながらスタンプラリーのように回らなければならない。相続に関わる煩雑な手続きが不動産流動化を阻むネックとなっているのを痛感した。
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