New   2025.12.18

“キャラ立ち建材”から考える住宅設計

 

住宅設計の発想に新しい潮流が見え始めている。従来は生活動線や性能、間取り計画から建材の種類や配置を考える方法が主流だったが、個性の際立つ建材(キャラ立ち建材)が住宅設計に変化を与えそうだ。

KAMIYAの新商品「ミラオス」は内装ドアをモニターとしても使用できる

天井まで高さのある独自の内装ドア「フルハイトドア」を展開するKAMIYA(神奈川県伊勢原市)が、11月に発表した新商品「MILAOS(ミラオス)」は、スマートフォンとのミラーリングにより、動画視聴、ビデオ通話、写真表示などを行うことができ、従来のドアとしての機能を超えた住宅の体験価値そのものに影響を与える存在になっている。神谷忠重社長は、ミラオスの発売に際して「住宅の間取り設計を変えるような存在になりたい」と語った。

一方で、階段メーカーのタハラ(広島県廿日市市)は「分譲住宅メーカーと共同で、棟ごとに異なるデザインのスケルトン階段を導入し、その階段を軸に住宅を設計したコンセプト住宅7戸を販売したところ、公開初日に来場した人で全棟の契約が決まった」(営業部デザインスタジオ室 石﨑靖治 室長)という。階段という比較的存在感の大きい建材を「設計の核」として扱った結果、生活者に強い印象と納得感を与えたのだろう。


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