時代は巡り業界再編の動きが広がるのか
21世紀も四半世紀が経ち、時代が一巡りしたということだろうか。
YKKがパナソニック ハウジングソリューションズ(PHS)を子会社化、YKK APとの売上高合計は1兆411億円と一兆円超えの総合メーカーが誕生した。いやが応でも2001年にトステムとINAXが経営統合、INAX・トステムホールディングスが設立したことを思い出す。住宅部材業界に大きな激震が走り、この統合を皮切りに業界内のアライアンス戦略が広がった。

当時、日本経済全体が閉塞感に包まれ、住宅産業界もそれまで経験したことがない厳しさの中にあった。こうしたなかで進んだのが業界再編である。多くの住宅事業者が撤退し、住宅部材業界でも業務提携・アライアンスが進んだ。
INAX・トステムホールディングス設立時、有力な対抗馬として目された一社が松下電工、現在のPHSだ。そして当時もっとも注目されたアライアンスの一つがTOTO、大建工業、YKK APによる資本なき協業グループのTDYである。そのYKK APがPHSとタッグを組むことで、構造躯体から建材、住設備までをトータルで提案できる新たな住宅部材の総合メーカーとして、10年後に1.5兆円を目指すと打ち出した。
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